細胞工学A(3425)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 細胞工学A(3425)
科目番号 4C44 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高等学校 生物(東京書籍)、教員作成資料
担当教員 川口 恵未,佐々木 有

到達目標

原核細胞における遺伝子の複製、修復、発現の一連の過程を説明でき、主要な用語は英名で把握できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 DNA複製および修復DNA複製および修復が理解できて説明できることDNA複製および修復が理解できることDNA複製および修復が理解できないこと
評価項目2 転写転写が理解できて説明できること転写が理解できること転写が理解できないこと
評価項目3 翻訳 翻訳が理解できて説明できること翻訳が理解できること翻訳が理解できないこと

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
かつて神秘のベールに包まれていた生命現象も分子レベルで解明が進んでいる。生命現象のすべては遺伝子に「記載」されているが、その代謝はウイルスからヒトまで共通である。本講義では3学年の生物で扱ったメンデルの古典遺伝学からスタートし、現代生物学の基礎となっている分子遺伝学を大腸菌においてわかってきたことを中心に学び、真核生物の遺伝現象という最先端まで解説する。大学院修士課程入学において分子生物学分野で要求されるレベルまでの学習を目標とする。
【春学期週4時間】
授業の進め方・方法:
本講義では、生命現象の根幹をなる遺伝現象を取り扱う。ヒトゲノムプロジェクトによって、ヒトの全DNA配列が決定された。ここから得られる情報は、医療、創薬など、様々な方向に使われていく。すなわち、遺伝現象を扱う分子生物学を理解することは、生命工学の基本となっている。生命工学の基礎となる遺伝現象を中心に解説する。前期はDNAの構造、DNA複製と修復、細胞内での蛋白質生合成などが中心テーマである。
注意点:
DNAの構造、DNA複製と修復、細胞内での蛋白質生合成とその調節など、分子生物学の基礎を解説する。履修にあたってはDNA代謝の理解が特に重要である。講義のあった日には必ず復習すること。また、授業前に教科書を一読しておくような予習も重要である。適切な日本語訳が存在しない術語が多く、術語は英名で把握すること。
成績は、試験70%および課題30%の総合評価を100点満点とし、60点以上を合格とする。補充試験を実施した場合は試験70%に代わり補充試験70%で評価し、60点以上を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 DNAの構造、セントラルドグマ DNAの構造が理解できること、セントラルドグマの各段階が概観できること
2週 DNA polymerase(原核生物)、Okazaki fragment DNA polymerase(原核生物)の機能が理解できること、DNA複製の各段階が理解できること
3週 ori point(原核生物)、proof、miss-match repair(原核生物) 複製開始について理解できること、proof、miss-match repairが理解できること
4週 mRNA、tRNA、rRNA、snRNA、excision repair、SOS repair 遺伝子発現におけるRNAの役割が理解できること、DNA修復の意義と機構が理解できること
5週 転写開始の機構(原核生物)、codon 転写開始の機構が理解できること、codonの役割が理解できること
6週 codonの「ゆらぎ」、リボソーム tRNAのの構造と役割が理解できること、rRNAのの構造と役割が理解できること
7週 オペロン、シストロン、replication、transcription,translationの機構(真核生物) オペロン、シストロンの違いが理解できること、複製から翻訳に至るの各段階の真核生物と原核生物の違いが理解できること
8週 到達度試験、答案返却とまとめ 本講議全体が概観できること
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000