到達目標
原核細胞における遺伝子の複製、修復、発現の一連の過程を説明でき、主要な用語は英名で把握できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
DNA複製および修復 | DNA複製および修復が理解できて説明できること | DNA複製および修復が理解できること | DNA複製および修復が理解できないこと |
評価項目2
転写 | 転写が理解できて説明できること | 転写が理解できること | 転写が理解できないこと |
評価項目3
翻訳
| 翻訳が理解できて説明できること | 翻訳が理解できること | 翻訳が理解できないこと |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
かつて神秘のベールに包まれていた生命現象も分子レベルで解明が進んでいる。生命現象のすべては遺伝子に「記載」されているが、その代謝はウイルスからヒトまで共通である。本講義では3学年の生物で扱ったメンデルの古典遺伝学からスタートし、現代生物学の基礎となっている分子遺伝学を大腸菌においてわかってきたことを中心に学び、真核生物の遺伝現象という最先端まで解説する。大学院修士課程入学において分子生物学分野で要求されるレベルまでの学習を目標とする。
【春学期週4時間】
授業の進め方・方法:
本講義では、生命現象の根幹をなる遺伝現象を取り扱う。ヒトゲノムプロジェクトによって、ヒトの全DNA配列が決定された。ここから得られる情報は、医療、創薬など、様々な方向に使われていく。すなわち、遺伝現象を扱う分子生物学を理解することは、生命工学の基本となっている。生命工学の基礎となる遺伝現象を中心に解説する。前期はDNAの構造、DNA複製と修復、細胞内での蛋白質生合成などが中心テーマである。
注意点:
DNAの構造、DNA複製と修復、細胞内での蛋白質生合成とその調節など、分子生物学の基礎を解説する。履修にあたってはDNA代謝の理解が特に重要である。講義のあった日には必ず復習すること。また、授業前に教科書を一読しておくような予習も重要である。適切な日本語訳が存在しない術語が多く、術語は英名で把握すること。
成績は、試験70%および課題30%の総合評価を100点満点とし、60点以上を合格とする。補充試験を実施した場合は試験70%に代わり補充試験70%で評価し、60点以上を合格とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
DNAの構造、セントラルドグマ |
DNAの構造が理解できること、セントラルドグマの各段階が概観できること
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2週 |
DNA polymerase(原核生物)、Okazaki fragment |
DNA polymerase(原核生物)の機能が理解できること、DNA複製の各段階が理解できること
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3週 |
ori point(原核生物)、proof、miss-match repair(原核生物) |
複製開始について理解できること、proof、miss-match repairが理解できること
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4週 |
mRNA、tRNA、rRNA、snRNA、excision repair、SOS repair |
遺伝子発現におけるRNAの役割が理解できること、DNA修復の意義と機構が理解できること
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5週 |
転写開始の機構(原核生物)、codon |
転写開始の機構が理解できること、codonの役割が理解できること
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6週 |
codonの「ゆらぎ」、リボソーム |
tRNAのの構造と役割が理解できること、rRNAのの構造と役割が理解できること
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7週 |
オペロン、シストロン、replication、transcription,translationの機構(真核生物) |
オペロン、シストロンの違いが理解できること、複製から翻訳に至るの各段階の真核生物と原核生物の違いが理解できること
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8週 |
到達度試験、答案返却とまとめ |
本講議全体が概観できること
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |