知的財産権(0577)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 知的財産権(0577)
科目番号 5C08 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース 対象学年 5
開設期 春学期(1st-Q),夏学期(2nd-Q) 週時間数 1st-Q:2 2nd-Q:2
教科書/教材 産業財産権標準テキスト特許編,教員作成プリント
担当教員 長谷川 章,工藤 憲昌,沢村 利洋,矢口 淳一

到達目標

・産業財産権関連法の基礎について理解を深め、産業財産権をめぐる活用等の事例を把握し、不正競争防止法や製造物責任法を理解すること。
・特許明細書の書き方や特許電子図書館の検索実習と通じて産業財産権に関する知識を身につけること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 産業財産権関連法の基礎について理解を深め、産業財産権をめぐる活用等の事例を把握し、不正競争防止法や製造物責任法を理解すること産業財産権関連法の基礎について理解を深め、産業財産権をめぐる活用等の事例を把握し、不正競争防止法や製造物責任法について説明でき、自分の専門工学に応用できる産業財産権関連法の基礎について理解を深め、産業財産権をめぐる活用等の事例を把握し、不正競争防止法や製造物責任法について説明できる産業財産権関連法の基礎について理解を深め、産業財産権をめぐる活用等の事例を把握し、不正競争防止法や製造物責任法について説明できない
評価項目2 特許明細書の書き方や特許電子図書館の検索実習と通じて産業財産権に関する知識を身につけること特許明細書の書き方や特許電子図書館の検索実習と通じて産業財産権に関する知識を説明でき、自分の専門工学に応用できる特許明細書の書き方や特許電子図書館の検索実習と通じて産業財産権に関する知識を説明できる特許明細書の書き方や特許電子図書館の検索実習と通じて産業財産権に関する知識を説明できない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP1 ◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春学期週2時間、夏学期週2時間
本校の学習・教育目標に、国際的に立ち、社会に及ぼす技術の影響を理解し、またその責任を自覚するとある。これを受けて、この授業では、変化が著しくグローバル化する社会の視点から産業財産権関連法の基礎について理解を深め、産業財産権をめぐる活用等の事例を紹介し、不正競争防止法や製造物責任法を理解することに努める。また、特許明細書の書き方や特許電子図書館の検索実習と通じて産業財産権に関する基本的な知識を身につけることを目指す。
**実務との関係
この科目は、企業で通信機器の研究開発を行い特許を作成していた教員が、その経験を活かし、上記項目について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
産業財産権の重要性および不正競争防止法や製造物責任法との関連を学び、特許電子図書館等がまとめたパテントマップで技術分野毎の問題点を整理した上で、各専門学科毎に検討した内容に基づいて明細書を書き、基本的な事項を学習する。評価は試験70%,演習レポート30%、合計100点満点とし60点以上を合格とする。
注意点:
・今後も国際社会において技術立国の地位を保つには、産業財産権、特に特許等の取得、利活用を意識した技術開発を目指すことが求められていることを認識する。
・具体的な内容とするため多くの事例紹介、演習を行うので積極的に取り組んでほしい。
なお、自学自習の成果は課題によって評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(知的財産権の全体像の説明), 知的財産権の全体像(一部国外の制度)を理解する
2週 特許上の発明の要件、演習 特許上の発明の要件を理解する
3週 特許権の活用、職務発明、事例紹介、演習 特許権の活用の意義、職務発明、紹介された事例について理解する
4週 活用の形態、技術移転、TLO、演習 活用の形態、技術移転、TLOの活動状況について理解する
5週 出願から特許取得までの流れ、演習 出願から特許取得までの流れを理解する
6週 KJ法などの発想法ツールの紹介と実践 発想法ツールを実践してその効果を感じる
7週 ペーパータワーなどのグループワーク実習 ペーパータワーなどのグループワーク実習を通じて意見のまとめ方について体感する
8週 ライセンス制度,パテントトロール ライセンス制度,パテントトロールの対処法について理解する
2ndQ
9週 特許情報の調査(J-platpat検索,パテントマップ検索:パソコン実習) J-plratpat検索,パテントマップ検索の基本的な方法を理解する
10週 審査制度特許明細書の理解(ブレーンストーミング),実際の特許を利用しての演習 興味のある実際の特許を利用して明細書の作成についてふれる
11週 明細書の作成(各専門学科毎) パテントマップ等を利用して簡易明細書を検討する
12週 明細書の作成(各専門学科毎) パテントマップ等を利用して簡易明細書を検討する
13週 明細書の作成(各専門学科毎) パテントマップ等を利用して簡易明細書,その発表資料を作成する
14週 明細書の内容の発表,外国出願、演習 外国出願の方法について理解する
15週 到達度試験
1週目から9週目,14週目の基本的な内容について理解する
16週 (答案返却とまとめ)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000