有機化学Ⅰ(3090)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 有機化学Ⅰ(3090)
科目番号 0171 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 基礎有機化学/H. Hart著/秋葉欣哉・奥彬共訳/培風館/2002
担当教員 佐藤 久美子

到達目標

到達レベルは、授業や教科書の演習問題等を自力で解答できること。各項目は、以下の通り。
1.アルケン・アルキンの反応と、芳香族化合物の命名法、特徴等を理解できていること。
2.有機反応の本質を把握するため、反応の電子論や反応機構(求電子付加反応、求電子置換反応)を理解できていること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルケン・アルキンの反応と、芳香族化合物の命名法、特徴等を理解して、その演習問題等を自力で90%以上解答できる。アルケン・アルキンの反応と、芳香族化合物の命名法、特徴等を理解して、その演習問題等を自力で70~80%解答できる。アルケン・アルキンの反応と、芳香族化合物の命名法、特徴等の演習問題等を自力で解答できるのは50%未満である。
評価項目2反応の電子論や反応機構(求電子付加反応、求電子置換反応)を理解して、その演習問題等を自力で90%以上解答できる。反応の電子論や反応機構(求電子付加反応、求電子置換反応)を理解して、その演習問題等を自力で70~80%解答できる。反応の電子論や反応機構(求電子付加反応、求電子置換反応)の演習問題等を自力で解答できるのは50%未満である。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
有機化合物の原子からの構成原理(結合論、構造式、異性体、分類等)、各化合物の物理的性質と反応性、合成法等について学習し、必要な問題解決に応用出来るようにする。 化合物はアルケン、アルキン、芳香族炭化水素を主に扱う。本科目は有機系科目の基礎として重要であると同時に生物系科目の基盤としても重要である。
授業の進め方・方法:
1.アルケン、アルキンについて、その反応等を学習する。
2.ベンゼンおよび芳香族化合物の、命名法および特徴等を学習する。
3.1年生の「化学」、「基礎化学Ⅱ」および2年春学期の「化学Ⅳ」の履修内容を踏まえ、単純な基礎を充分理解した上で複雑なものへと進む。構造式と命名法、および演習を重視する。本科目は、自学自習を重視する学修単位科目であるので、随時学生諸君からの解答を求める演習問題を行い、各自の到達度を確認する。
注意点:
1.有機化合物は構成する元素は数少ないが物質は多様であり、複雑にもなり、学んだことを忘れやすい。 暗記も必要であるが、よく整理されて使える知識を身につけるためには、理屈を基本に考えることが大切である。
2.理解しにくい点の予習復習等、日常的・継続的な自学自習が必要である。とくに演習問題や構造式の練習等を
常に行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 アルケン(極性付加反応)
2週 アルケン(極性付加反応)
3週 アルケン(Markovnikov則)
4週 アルケン(Markovnikov則)
5週 アルケン(求電子付加の反応機構)
6週 アルケン(求電子付加の反応機構)
7週 アルケン(Markovnikov則の意味)
8週 アルケン(Markovnikov則の意味) と中間テスト
4thQ
9週 アルケン(過マンガン酸塩およびオゾンによる酸化)
10週 アルケン(過マンガン酸塩およびオゾンによる酸化)
11週 アルキン(アルキンに対する付加反応、アルキンの酸性度)
12週 アルキン(アルキンに対する付加反応、アルキンの酸性度)
13週 芳香族化合物(ベンゼンの特徴、命名法、ベンゼンの安定性と共鳴エネルギー)
14週 芳香族化合物(ベンゼンの特徴、命名法、ベンゼンの安定性と共鳴エネルギー)
15週 到達度試験
16週 答案返却とまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験到達度試験合計
総合評価割合4060100
基礎的能力000
専門的能力4060100
分野横断的能力000