概要:
【開講学期】秋学期週2時間
近現代から始まる経済史の基本的な知識を習得する。
消費者として理解しておくべき最も必要な経済・経営に関する基本的知識を習得する。
資産形成や株式投資など、今後社会生活を営む上で必要なファイナンシャル・リテラシーを養う。
授業の進め方・方法:
教科書・資料集・授業プリントにより基礎的知識の確認を行う。
基礎的な知識を講義し、いくつかのテーマについて、調べ考えたことを他者に伝えるグループワークを行う。
課題などにより経済・経営に関する事例を調べ、レポートで報告する。
総合評価は平常点(30%)、学期末の到達度試験(70%)の割合で行う。
総合評価を100点満点とし、60点以上を合格とする。
注意点:
普段から新聞から経済や産業、企業の動向について情報を得るようにこころがけること。
経済統計(為替や金価格、原油価格、株式の日経平均やダウ)を確認しておくこと。
本講座はクラスによって異なる教員が行う。以下の授業内容・週ごとの到達目標は①佐伯担当②長者久保担当である。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業ガイダンス ①産業資本主義社会と世界の再編 ②経済史の視点・資本主義経済史 (共通)投資の時代…株式投資(NISA)を知ろう |
(共通)授業ガイダンス・株式学習ゲームの説明 ①イギリスによる自由貿易体制の構築について理解する ②日本の上からの近代化について理解する。
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2週 |
①戦争と経済-世界恐慌を中心に― ②戦争と経済-恐慌と戦時体制- |
①大衆社会の成立と世界恐慌の発生、ならびにケインズ主義について理解する。 ②技術力と倫理について科学が抱える倫理問題について理解する。
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3週 |
①第二次世界大戦後の戦後経済体制の構築 ②戦後の経済復興 |
①ブレトン・ウッズ国際体制と西欧・日本の戦後復興について理解する。 ②日本の経済復興を検証する。
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4週 |
①1980年代の新自由主義思想の台頭 ②バブル経済の要因とその崩壊 |
①新自由主義の推進におけるフリードマン理論の活用について理解する。 ②バブルのメカニズムについて原理からシュミレーションを検証する。
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5週 |
①現代の課題(1)-エネルギーと経済成長- ②海外との競争 |
①自然環境とエネルギー需給の問題について理解する。 ②為替相場の動きについてシュミレーションと経済への効果を理解する。
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6週 |
①現代の課題(2)-娯楽と消費にみる消費者問題の多様化 ②『手仕事の日本』柳宗悦と民芸運動 |
①契約や多重債務などのファイナンシャル・リテラシーを養う。 ②柳宗悦『手仕事の日本』から日本の誇るべき中小企業の技術について理解する。
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7週 |
(共通)株式学習ゲームをとおして投資の構造を理解しよう |
(共通)株式学習ゲームを通して投資・信用・起業などのファイナンシャル・リテラシーを養う。
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8週 |
到達度試験(答案返却とまとめ) |
答案返却とまとめを行う。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 後2 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | 後5,後6 |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |