到達目標
・浄水プロセス各工程および水循環システムの意義を理解し、基本設計技術を説明できる。
・化学物質のリスクアセスメントに関する基本的知識を習得して説明できる。
・生態系工学に関する概略を理解し、基礎的知識を習得して説明できる。
・建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解して説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 浄水プロセス各工程および水循環システムの意義を理解し、基本設計技術を取得して説明でき、応用もできる。 | 浄水プロセス各工程および水循環システムの意義を理解し、基本設計技術を習得して説明できる。 | 浄水プロセス各工程および水循環システムの意義を理解できず、基本設計技術を取得していない。 |
評価項目2 | 化学物質のリスクアセスメントに関する基本的知識を習得して説明でき、応用もできる。 | 化学物質のリスクアセスメントに関する基本的知識を習得して説明できる。 | 化学物質のリスクアセスメントに関する基本的知識を習得できていない。 |
評価項目3 | 生態系工学に関する概略を理解し、基礎的知識を習得して説明でき、応用もできる。 | 生態系工学に関する概略を理解し、基礎的知識を習得して説明できる。 | 生態系工学に関する概略を理解できず、基礎的知識を習得できていない。 |
評価項目4 | 建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解して説明でき、応用もできる。 | 建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解して説明できる。 | 建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
(秋学期週4時間)今や環境問題は人間の生存と地球生態系の維持に係わる問題であり、われわれ一人一人が正しい科学知識をもとにした広い視野をもって、人類や地球の将来を考えた行動をとることが必要である。本教科では地球環境問題を理解し、持続可能な地球を実現するための方策について自ら考え、上水道工学・環境工学・建設工学を学ぶための基礎とする。
※実務との関係
この科目は公的機関で上下水道や自然環境保全に対して実務経験のある教員が、その経験を活かし、環境問題、環境保全、環境評価等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
本教科では上水道工学として水道の基本計画、水道水室、水源、配水、浄水プロセス各工程の基本的技術を習得する。また、地球環境問題を中心にその背景(原因)、現状、今後の予測、実施されている対策について学習する。演習課題やレポートの提出(グループワークの発表とその資料の提出などを含む)で20%、到達度試験80%の割合で評価する。総合評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を確認させる。補充試験の場合は、試験の点数のみで合格となる。
注意点:
教科書を中心にプリント資料、プロジェクター等を使用して授業を進める。また授業の理解を助けるために例題を授業中に解き、それに関連した演習課題や小テストを行うことがある。添削返却の際には正解を解説し各自の達成度を伝える。また基本的な学術用語は英語で表記できるようにする。質問など分からない点があればオフィスアワーを含めて何時でも来室されたし。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
①水道の役割と種類 ②水道の基本計画 |
水道役割、種類を説明できる。 水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。
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2週 |
③水道水の水質(水道水質基準)、リスクアセスメント、浄水方式 ④水の循環システム構築(中水道と下水再利用) |
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。 リスクアセスメントを説明できる。 中水道と下水再利用の概念、種類、基準、水処理技術を習得して新たな水の循環システムを考案する。(アクティブラーニング)
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3週 |
⑤沈殿・凝集プロセス、ろ過(緩速・急速ろ過) ⑥水の循環システム構築(中水道と下水再利用) |
浄水の単位操作(凝集、沈殿、ろ過、消毒等)を説明できる。 中水道と下水再利用の概念、種類、基準、水処理技術を習得して新たな水の循環システムを考案する。(アクティブラーニング)
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4週 |
⑦ろ過(緩速・急速ろ過)、消毒、トリハロメタン類と高度処理 ⑧水の循環システム構築(中水道と下水再利用) |
浄水の単位操作(凝集、沈殿、ろ過、消毒等)を説明できる。 中水道と下水再利用の概念、種類、基準、水処理技術を習得して新たな水の循環システムを考案する。(アクティブラーニング)
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5週 |
⑨水の循環システム構築(中水道と下水再利用) ⑩水の循環システム構築(中水道と下水再利用) |
中水道と下水再利用の概念、種類、基準、水処理技術を習得して新たな水の循環システムを考案する。(アクティブラーニング)
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6週 |
⑪生態系と物質循環 ⑫生物多様性の危機と保全 |
物質循環と微生物の関係を説明できる。 生物多様性の現状と危機について、説明できる。 生物多様性の現状と危機について、説明できる。 生態系の保全手法を説明できる。 生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。
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7週 |
⑬環境アセスメント ⑭環境アセスメント(事例) |
環境影響評価の目的を説明できる。 環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。 環境影響指標を説明できる。
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8週 |
⑮到達度試験 (答案返却とまとめ) |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 環境 | 物質循環と微生物の関係を説明できる。 | 3 | |
水道の役割、種類を説明できる。 | 3 | 後1 |
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4 |
浄水の単位操作(凝集、沈澱凝集、濾過、殺菌等)を説明できる。 | 3 | 後2,後3,後4 |
環境影響評価の目的を説明できる。 | 3 | 後7 |
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。 | 3 | 後7 |
環境影響指標を説明できる。 | 3 | 後7 |
リスクアセスメントを説明できる。 | 3 | |
生物多様性の現状と危機について、説明できる。 | 3 | 後6 |
生態系の保全手法を説明できる。 | 2 | 後6 |
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。 | 3 | 後6 |
物質循環と微生物の関係を説明できる。 | 3 | 後6 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 演習・課題 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |