都市・建築応用数理(4417)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 都市・建築応用数理(4417)
科目番号 4Z33 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 4
開設期 冬学期(4th-Q) 週時間数 4th-Q:2
教科書/教材 教員作成プリント
担当教員 清原 雄康,南 將人,武山 泰

到達目標

建設工学分野に関する木やコンクリート、鋼材、土などの固体や、空気や水などの流体といった物体の力学的なふるまいについて理解を深める事を目的とする。
特に、弾性体の変形挙動や固体・流体中の波動、流体に関してのモデル化を行い現象を支配する微分方程式を解いて、より客観的に現象の把握を行う事が出来る素養を身に付ける。
都市計画分野の各政策について,説得力ある数理的なアプローチを行うための基礎的素養を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
波に関する基本知識と波動方程式を理解している十分に波動方程式と基本知識を理解し説明できる波動方程式と基本知識を説明できる波動方程式と波に関する基本知識を理解できない
屈折や回折等、様々な波の変形現象を理解している十分に様々な波現象を理解し説明できる様々な波の現象を説明できる各種波の現象を理解できない
3次元フックの法則、平面ひずみ問題、平面応力問題について理解している十分に3次元フックの法則、平面ひずみ問題、平面応力問題について説明できる3次元フックの法則、平面ひずみ問題、平面応力問題について説明できる3次元フックの法則、平面ひずみ問題、平面応力問題について説明できない
建設材料の弾性体の変形挙動について理解している十分に建設材料の弾性体の変形挙動について説明できる建設材料の弾性体の変形挙動について説明できる建設材料の弾性体の変形挙動について説明できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
固体の変形挙動に関して、3次元フックの法則、平面ひずみ問題、平面応力問題について説明し、弾性体の変形挙動を理解する。さらに、それらをもとに弾性波の伝搬について理解を深める。また、流体における波動伝搬に関して、海洋波に関する問題を中心に、波の諸性質を理解すると伴に、光波・音波など、私たち社会環境を取り巻く様々な波の挙動解析に関する理解を深める。都市政策,交通計画を数理モデルから説明できる.
授業の進め方・方法:
本授業では、弾性体を仮定したフックの法則や地震波および構造物の減衰振動と、波動方程式の誘導や各種変形(屈折、回折、ドップラー効果等)について解説する。
注意点:
定数係数2階の線形微分方程式の解法を理解しておくこと。また、自学自習の課題は試験範囲に含む。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 波動方程式の誘導と解
波動の基本知識、縦波と横波
波動方程式の誘導と解を求める事ができる
波の基本諸元を説明できる。
10週 回折(ホイヘンンス)、屈折(スネル)、反射現象
波の重ね合わせと独立性
様々な波の現象を説明でき、関係する問題を解く事ができる。
11週 波の干渉
定常波およひ腹と節、ドップラー効果
定常波の現象を説明できる。また、ドップラー効果による周波数の変化を求める事ができる。
12週 都市計画数理交通流動調査 交通需要予測モデルについての計算ができる。
13週 都市計画分野における費用便益比 費用便益比を数値で求めることができる。
14週 弾性体を仮定した連続体力学の基礎,3次元フックの法則 3次元フックの法則を説明でき,関係する問題を解くことができる。
15週 平面ひずみの問題、平面応力問題 平面ひずみの問題、平面応力問題について生い立ち,前提条件の理解,関係する問題を解くことができる。
16週 到達度試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3後1
横波と縦波の違いについて説明できる。3後1
波の重ね合わせの原理について説明できる。3後2
波の独立性について説明できる。3後2
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。3後3
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。3後3
ホイヘンスの原理について説明できる。3後2
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。3後2
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造応力と荷重の関係、応力と変形の関係を用いてはりのたわみの微分方程式を用い、幾何学的境界条件と力学的境界条件について説明でき、たわみやたわみ角を計算できる。4

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力5050
専門的能力5050