RC構造設計製図(4306)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 RC構造設計製図(4306)
科目番号 4Z40 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 4
開設期 冬学期(4th-Q) 週時間数 4th-Q:4
教科書/教材 教員作成プリント,土木学会コンクリート標準示方書[設計編],コンクリート工学,鉄筋コンクリート工学の教科書等
担当教員 丸岡 晃

到達目標

鉄筋コンクリート構造物の設計計算を通して、鉄筋コンクリート構造物における鉄筋やコンクリートに生じる応力の算定方法や、鉄筋コンクリート構造物の設計方法、構造細目について修得することを目的とする。さらに、計算した結果を用い図面として表現することを通して、鉄筋コンクリート構造物の設計図面の見方や書き方を修得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
演習問題の実施各演習問題を期限内に提出でき、最初の提出で適切な内容となっている。各演習問題を提出でき、最初の提出に不備があっても、再提出によって、適切な内容に修正されている。各演習問題を提出できない。提出されたとしても不備があり、再提出によっても適切な内容に修正されていない。
設計計算書の作成各提出段階における設計計算書を期限内に提出でき、最初の提出で適切な内容となっている。各提出段階における設計計算書を提出でき、最初の提出に不備があっても、再提出によって、適切な内容に修正されている。各提出段階における設計計算書を提出できない。提出されたとしても不備があり、再提出によっても適切な内容に修正されていない。
設計図面の作成設計図面を期限内に提出でき、作成された設計図面が設計計算書に従い正確かつ適切に表現されている。設計図面を提出でき、作成された設計図面が設計計算書に従い概ね適切に表現されている。設計図面を提出できない。提出されたとしても作成された設計図面が設計計算書に従っておらず不適切な箇所が多い。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本年度は、鉄筋コンクリート単純T形橋の設計を設計対象とする。
学生各自に異なる基本設計条件で鉄筋コンクリート構造物の設計計算を行う。
授業の進め方・方法:
設計計算は、主にコンクリート標準示方書に従い、設計計算を行う。設計計算書は、指定された段階においてチェックを行い、最終的に設計計算書およびCAD図面の提出を求める。各設計項目は、RC構造学で学んだものを基本とする。評価は演習問題(4回)20%、設計計算書50%、設計図面30%として行い、100点満点として60点以上を合格とする。なお、演習問題は採点後返却し、設計計算書と設計図面は適宜担当教員が確認することで達成度を伝達する。
注意点:
演習や課題に積極的に取り組む必要があり、提出期限厳守で課題が提出されなければならない。やむを得ない事情により課題提出期限を延長する場合には担当教員の指示を受けること。
RC構造学の内容をよく復習し、使用したノート・教科書を授業に持参すること。
A4ファイルを用意し、授業で配布したプリント、設計計算書を全てファイリングしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 鉄筋コンクリート構造物の設計概説 設計内容の概要を理解できる。
10週 曲げ耐力の検討 主鉄筋を適切に配筋し、曲げ耐力の検討ができる。
11週 せん断耐力の検討 スターラップや折り曲げ鉄筋を適切に配筋し、せん断耐力の検討ができる。
12週 ひび割れの検討 ひび割れの検討ができる。照査を満足しない場合に、かぶりや鉄筋間隔の変更、場合によっては主鉄筋の配筋を修正し、曲げ耐力の検討から再検討できる。
13週 たわみの検討 たわみの検討ができる。照査を満足しない場合に、かぶりや鉄筋間隔の変更、場合によっては主鉄筋の配筋を修正し、曲げ耐力の検討から再検討できる。
14週 図面作成(CAD)(1) 設計計算書に従い、CADによって設計図面を作成できる。
15週 図面作成(CAD)(2) 設計計算書に従い、CADによって設計図面を作成できる。
16週 設計計算書およびCAD図面の返却とまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。3後9,後10,後11,後12,後13
製図与えられた条件を基に設計計算ができる。3後9,後10,後11,後12,後13
設計した物をCADソフトで描くことができる。3後14,後15

評価割合

演習問題設計計算書設計図面合計
総合評価割合205030100
専門的能力205030100