測量学・同実習Ⅳ(4083)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 測量学・同実習Ⅳ(4083)
科目番号 5Z21 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 測量(1)(2)(新訂版) 長谷川博 小川幸夫ほか著 コロナ社、よくわかる測量実習(増補) 細川吉晴ほか著 コロナ社
担当教員 丸岡 晃,西 秀記

到達目標

・路線測量の主要項目である単心曲線、緩和曲線、縦断曲線を説明できる。
・GNSS測量の原理を説明できる。
・最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。
・河川測量・用地測量で必要になる各作業内容の概要を理解する。
・GISの概要を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
単心曲線、緩和曲線、縦断曲線良に加え、路線測量のその他の項目もよく理解している。内容を説明でき、単心曲線、緩和曲線の簡単な条件での計算ができる。内容を正しく説明できない。
GNSS測量良に加え、GNSS測量の原理以外の項目もよく理解している。原理を説明できる。原理を正しく説明できない。
最小二乗法の原理良に加え、誤差論の基礎をよく理解している。原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。原理を正しく説明できない。
河川測量・用地測量各作業内容の概要を説明できる。各作業内容の概要を理解する。各作業内容の概要を正しく理解していない。
GIS概要を説明できる。概要を理解している。概要を正しく理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
【開講学期】冬学期週4時間(授業計画では、1週あたり2時間として冬学期分を3rdQ・4thQに示している。)
測量は、国土に関する計画や建設工事の計画・設計・施工及び検査の基礎となる作業で、建設技術者は測量に関する充分な知識と技能をもち、かつその理論についての正しい知識が必要である。基本的な専門知識と技術を習得し、実務に対処できる技術者を育成することを目標とする。
※実務との関係
この科目は、 最新の測量技術等について講義形式で授業を行うものである。全15週のうち、第9週から11週の授業は、企業で最新の測量機材の使用に対する実務経験の豊富なもの者が担当する。
授業の進め方・方法:
交通路(道路・鉄道)などの線状構造物を建設するための測量や地球上のどこにおいてもリアルタイムで3次元的位置を決定することができる衛星測位システム(GNSS: Global Navigation Satellite System)の基礎、図形情報と属性情報を複合的に扱うことのできる地理情報システム(GIS: Geographic Information System)の概要などについて学ぶ。1~4年次までの測量学・同実習を修得すれば、卒業後の申請で「測量士補」の資格が得られる。
到達度試験70%、演習等30%として評価を行い、総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
注意点:
演習や簡単な実習を通じて、理論や測量内容を理解することが重要である。課題等は、指示された期限までに提出すること。なお、欠席した場合、後日担当教員を訪ね、指示を受けること。電卓は必ず持参。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 路線測量(概要) 路線測量の概要、主として、交通路の路線の建設に関する測量作業の行程を理解する。
2週 路線測量(基礎) 路線形状、中心線測量の基礎知識を理解する。
3週 路線測量(円曲線の測設1) 主として、偏角弦長法による円曲線の測設の基本を理解する。
4週 路線測量(円曲線の測設2) 偏角弦長法による円曲線の測設のための作業手順を理解し、計算できる。
5週 路線測量(クロソイド曲線の測設1) 主として、クロソイド要素の計算と主要点の測設の基本を理解する。
6週 路線測量(クロソイド曲線の測設2) クロソイド曲線の測設のための作業手順を理解し、計算できる。
7週 河川測量 河川測量で必要になる各作業内容の概要について理解する。
8週 用地測量 用地測量で必要になる各作業内容の概要について理解する。
4thQ
9週 GNSS(概要、衛星、測定の原理) GNSSの概要、衛星、測定の原理の基礎を理解する。
10週 GNSS(測量システム、測定方法) GNSSの測量システム、測定方法の基礎を理解する。
11週 GNSS(測量の誤差、トータルステーションシステムとの比較) GNSSの測量の誤差、トータルステーションシステムとの関連等、その基礎を理解する。
12週 GIS(地理空間情報の活用の役割、GISの概要) 地理空間情報の活用の役割およびGISの概要を理解する。
13週 GIS(クリアリングハウスの役割、GISのデータ特性、GISの適用例) クリアリングハウスの役割、GISのデータ特性を理解し、GISがどのような問題に適用されているかを知る。
14週 誤差論の基礎 最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。
15週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
路線測量、河川測量、用地測量、GNSS、GIS、誤差論の基礎についての理解から、それらの間連知識について、到達度60%以上であること。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建築系分野【実験・実習能力】建築系【実験実習】建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。3
測量の結果を整理できる。3

評価割合

到達度試験演習等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000