環境工学AⅡ(4385)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境工学AⅡ(4385)
科目番号 5Z22 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 松尾友矩編 「水環境工学」 改訂第3版 オーム社, 花木啓祐監修 「環境工学入門」 実教出版
担当教員 李 善太

到達目標

・水環境、大気環境、騒音に関する基本的知識とその保全技術を習得して説明できる。
・廃棄物の処理処分について基本的知識を習得し、リサイクル手法の概略を理解して説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1水環境、大気環境、騒音に関する基本的知識とその保全技術を習得して説明でき、応用もできる。水環境、大気環境、騒音に関する基本的知識とその保全技術を習得して説明できる。水環境、大気環境、騒音に関する基本的知識とその保全技術を習得できていない。
評価項目2廃棄物の処理処分について基本的知識とリサイクル手法の概略を理解して説明でき、応用もできる。廃棄物の処理処分について基本的知識を習得し、リサイクル手法の概略を理解して説明できる。廃棄物の処理処分について基本的知識を習得できず、リサイクル手法の概略を理解していない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
(春学期週4時間)環境問題は地球環境問題と従来の公害問題に代表される地域環境問題とに分けて考えられ、その性格は大きく異なっている。本教科では水環境、大気環境や廃棄物などの地域環境問題を中心にその現状と保全防止技術を学習し、環境保全の意義を理解させる。
※実務との関係
この科目は公的機関で水環境での水質管理や自然環境保全に対して実務経験のある教員が、その経験を活かし、水環境での水質問題、自然環境保全等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
本教科では地域環境問題を中心に扱い、水質汚濁、大気汚染、廃棄物処理等についてその実態と対策を学習し、環境保全と公害防止の技術について基礎知識を習得させる。演習課題やレポートの提出で20%、到達度試験80%の割合で評価する。総合評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を確認させる。補充試験の場合は、試験の点数のみで合格となる。
注意点:
教科書を中心にプリント資料、プロジェクター等を使用して授業を進める。また授業の理解を助けるために例題を授業中に解き、それに関連した演習課題や小テストを行うことがある。添削返却の際には正解を解説し各自の達成度を伝える。また基本的な学術用語は英語で表記できるようにする。質問など分からない点があればオフィスアワーを含めて何時でも来室されたし。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水環境(水質汚濁の機構) 水質汚濁の現状を説明できる。
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる
2週 水環境(ストリーター・ヘルペスの式) 水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。
3週 水環境(富栄養化) 水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。
4週 水環境(窒素・リン除去法) 水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。
5週 大気環境(大気汚染物質) 大気汚染の現状と発生源を理解している。
6週 大気環境(大気環境基準) 大気汚染の現状と発生源を理解している。
7週 大気環境(大気汚染の防止技術) 大気汚染の現状と発生源を理解している。
8週 大気環境(大気汚染の防止技術)騒音(音源と現状)
騒音の発生源と現状について、説明できる。
2ndQ
9週 騒音(対策) 騒音の発生源と現状について、説明できる。
10週 廃棄物(廃棄物の現状) 廃棄物の発生源と現状について、説明できる。
11週 廃棄物(廃棄物の処理) 廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。
12週 廃棄物(廃棄物の最終処分) 廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。
13週 廃棄物(リサイクルと循環型社会) 廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。
14週 廃棄物(循環型社会の構築) 廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。
15週 到達度試験(答案返却とまとめ)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境水質汚濁の現状を説明できる。3前1
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。3前1
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。3前2,前3
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。3前3,前4
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。3前5,前6,前7
騒音の発生源と現状について、説明できる。3前8,前9
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。3前10
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。3前11,前12
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。3前13,前14
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。3前10,前15
土壌汚染の現状を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価演習課題・ノートポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力0000000
専門的能力80002000100
分野横断的能力0000000