到達目標
日本は地震国であり、地震防災に関連した技術を習得することは重要である。近年における、構造物の地震被害の経験から、耐震工学の内容は、その都度改善されてきた。 この授業では、各種構造物の耐震解析を行う上で基本となる地震及び地震動の知識を学ぶとともに、入力地震動に対する構造物や地盤応答の考え方、さらに各種構造物の耐震設計法、液状化現象などの地震地盤災害について理解を深める。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 振動方程式を構造モデルに応用できること。 | 運動方程式から,振動方程式を組み立て,解を求められること。振動方程式の意味を理解できること。 | 振動方程式の理解が不十分。 |
評価項目2 | 実構造物を想定して,簡単な耐震設計計算ができる。 | 耐震設計の基本的考え方が理解できる。 | 耐震設計の基本的考え方が理解できていない。 |
評価項目3 | 波動方程式と関連付けて,地震波伝播のメカニズムを説明出来る。 | 地震波の伝播特性について理解出来る。 | 地震波の性質が理解出来ていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本は地震国であり、地震防災に関連した技術を習得することは重要である。近年における、構造物の地震被害の経験から、耐震工学の内容は、その都度改善されてきた。 この授業では、各種構造物の耐震解析を行う上で基本となる地震及び地震動の知識を学ぶとともに、入力地震動に対する構造物や地盤応答の考え方、さらに各種構造物の耐震設計法、液状化現象などの地震地盤災害について理解を深める。
※実務との関係
この科目は,地盤振動や液状化について講義形式で授業を行うものである。全8週のうち第1週から第3週は,企業等で港湾構造物の液状化対策などを担当していた者が担当する。
授業の進め方・方法:
常勤教員による講義、演習と非常勤教員による集中講義からなる。1回90分の授業あたり,3時間程度の自学自習課題を課す。
秋・冬学期にかけて開講予定.
注意点:
定数係数2階の線形微分方程式の解法を復習しておくこと。第1回~第4回の内容については,非常勤講師による集中講義形式で実施する。
評価について本試験のみの成績とレポート考慮の成績を比較して,高い方を評価点とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
地震災害の事例,断層,震源域,地震の種類,マグニチュード,歴史地震 |
各項目の知識の習得.震源となる断層の空間把握,地震波伝播の計算が出来ること.
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2週 |
震度,強震計,地震観測,地震防災,大規模地震の予知,マイクロゾーニング |
各項目知識の習得.
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3週 |
弾性体の波動方程式の誘導,P波,S波,表面波,実体波の屈折と反射,重複反射理論,土の動的性質・挙動 |
各項目の知識の習得.波動方程式,1/4波長則の理解.
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4週 |
液状化現象のメカニズム, 液状化の判定と対策工 |
液状化試験結果の解釈が出来ること.
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5週 |
モデル化,振動方程式,1自由度系の自由振動,固有振動数(角速度),1自由度系の減衰振動 |
波動方程式の導出とその解を求められること.
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6週 |
1自由度系の強制振動,共振,外力による応答,インパルス応答,不規則波の扱い |
定常・不規則外力,地震波が減衰モデルに作用する場合の考え方,応答最大値の基本計算ができること.
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7週 |
レベル1地震動,震度法,応答スペクトル法,地震時保有水平耐力法に基づく耐震設計 |
震度法,応答スペクトル法に基づいた設計パラメータの計算が出来ること.
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8週 |
試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 85 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 95 |
分野横断的能力 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |