コンクリート構造学(4103)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 コンクリート構造学(4103)
科目番号 0137 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「図説 わかるコンクリート構造」 上田尚史他著 (学芸出版社),教員作成プリント
担当教員 庭瀬 一仁

到達目標

終局限界状態における曲げ耐力の計算ができること。
曲げモーメントと軸力、せん断力に対する安全性の検討ができること。
プレストレストコンクリートに対する構造設計の概念を理解すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1終局限界状態における曲げ耐力の応用計算ができる。終局限界状態における曲げ耐力の計算ができる。終局限界状態における曲げ耐力の計算ができない。
評価項目2曲げモーメントと軸力、せん断力に対する安全性の検討ができ,その評価ができる。曲げモーメントと軸力、せん断力に対する安全性の検討ができる。曲げモーメントと軸力、せん断力に対する安全性の検討ができない。
評価項目3プレストレストコンクリートに対する構造設計を理解している。プレストレストコンクリートに対する構造設計の概念を理解している。プレストレストコンクリートに対する構造設計の概念を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
社会基盤整備の材料として、セメントコンクリートは最も経済性に優れる材料の一つであるが、引張力やせん断力に対して弱く、乾燥や温度変化によるひび割れを生じやすい性質を有することから単独では用いられない。この欠点を補うため、コンクリートの中に効果的に鋼材を配置した鉄筋コンクリートとして用いられる。鉄筋コンクリートとして用いることにより、多種多様な構造物を作ることが可能になっている。本授業の目標は、鉄筋コンクリートの概念や複合材料に対する理解を通して、性能照査型設計法についての素養を習得することである。
授業の進め方・方法:
種々の限界状態の鉄筋コンクリート構造物の力学的挙動について学び、土木学会標準示方書に従った性能照査型設計法について学ぶ。この他、プレストレストコンクリートの基本的な考え方を学ぶ。
注意点:
計算式が多く出てくるので、なぜそのような式になっているか常に考えることが肝要である。授業中に小テストを2回行う。特別な理由のない欠席により小テストを受けなかった場合、事後に小テストを実施しない。A4ファイルなどを用意し、授業で配布するプリント、演習問題、小テスト答案、到達度試験答案をファイリングして残しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄筋コンクリートの概念
2週 鉄筋の力学的性質およびコンクリートの力学的性質
3週 限界状態設計法について
4週 部材の応力度(単鉄筋梁・複鉄筋梁・T形梁)
5週 使用限界状態に対する検討(ひび割れに対する検討)
6週 使用限界状態に対する検討(たわみに対する検討)
7週 各種設計法について
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料コンクリート構造物を構成する材料の性質を説明できる。4前1
鉄筋コンクリートの特徴を説明できる。4前1
複合材料としてのコンクリート構造を説明できる。4前1
一般構造細目を説明できる。4前1
限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる。4前1
使用限界状態を説明できる。4前1
コンクリート構造物の設計方法を理解している。4前2
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。4前2
荷重の種類と構造解析を理解している。4前2
単鉄筋コンクリートはりを説明できる。4前3
複鉄筋コンクリートはりを理解している。4前4
曲げモーメントを受ける部材(使用限界状態)を説明でき、計算できる。4前3
曲げモーメントを受ける部材(終局限界状態)を説明でき、計算できる。4前3
T形はりを理解している。4前3
せん断を受ける部材を説明でき、計算できる。4前4
せん断応力(終局限界状態)を説明できる。4前4,前5
軸力を受ける部材を説明できる。4前3
偏心を受ける部材を説明できる。4前3
柱の構造細目について説明できる。4前4,前5
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。4前6
プレストレストコンクリートの基礎(使用限界状態・終局限界状態など)を理解している。4前7
プレストレストコンクリートの設計を理解している。4前7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力300000030
専門的能力700000070
分野横断的能力0000000