地盤工学Ⅰ(4110)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地盤工学Ⅰ(4110)
科目番号 0138 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 「土質工学入門」三田地利之(森北出版),「解いてわかる 土質力学」近畿高校土木会(オーム社)
担当教員 清原 雄康

到達目標

建設環境工学の主要分野である地盤工学の基礎的内容を習得・養成するとともに、地盤全体に対する環境観を育み、持続可能な発展を支える知識の理解と時代の変化に適切に対応できる基礎的能力を修得する。土という不均質な物性である地盤を対象とした工事の調査・設計・施工および維持管理を行う場合に必要な基本的な知識を身に付ける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複雑な地盤条件での応力計算が出来る.様々な地盤条件での応力計算が行える.応力(土被り圧)計算が出来ない.
評価項目2土質力学公式の生い立ちを理解し,応用出来る.土質力学公式を適切に使える.土質力学公式の理解ができていない.
評価項目3地盤工学上問題となる様々な現象,メカニズムを理解できる.地盤工学上問題となる様々な現象,メカニズムを6割程度は理解できる.メカニズム理解が6割未満.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教科書を中心に適宜プリント,資料等を使用し,建設環境工学実験Ⅰ(地盤実験)とも関連づけて授業を進める.毎回,宿題として演習問題を課す.授業では要点を中心に解説するので,必ず教科書と演習問題集,実験書,図書館の参考書等で復習し,理解度,習熟度を高めていただきたい.
授業の進め方・方法:
教科書を中心に適宜プリント,資料等を使用し,建設環境工学実験Ⅰ(地盤実験)とも関連づけて授業を進める.毎回,宿題として演習問題を課す.授業では要点を中心に解説するので,必ず教科書と演習問題集,実験書,図書館の参考書等で復習し,理解度,習熟度を高めていただきたい.
注意点:
普段からしっかり自学自習し,真の実力を身につけて頂きたい。授業の理解を助けるための小テスト,ノートの評価も行う.三角関数,微分積分が頻繁に出てくるのでよく復習しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土の起原,土の構造,土の状態の諸指標,土の粒度.
2週 土のコンシステンシー,粘土鉱物の性質.土の工学的分類
3週 有効土被り圧,水中重量土の状態の諸指標,
有効応力と間隙水圧
4週 土の締固めと管理方法・CBR
5週 土中の水理・ダルシーの法則
土の透水係数の測定(室内試験)
6週 土の透水係数の測定(現場試験)
土の透水係数に及ぼす要因
7週 流線網の性質,地盤の浸透破壊
クイックサンド現象,フィルター材と排水
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
2ndQ
9週 ブーシネスクの地盤内応力(単一集中荷重
10週 線状荷重,帯状荷重,円形荷重),ニューマ-ク,オスターバーク,影響円図表による地盤内応力
11週 基礎接地圧,
飽和粘土の圧縮,圧密,被害例
12週 有効応力と間隙比の関係
圧密降伏応力の求め方
13週 テルツアギの圧密方程式の導出
テルツアギの圧密理論解の導出
14週 圧密度,圧密沈下所要時間,圧密係数の求め方
15週 沈下量の推定方法,圧密沈下対策
16週 到達度試験
(答案返却とまとめ)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造減衰を持つ振動について理解している。4
地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4前1
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4前1
土の粒径・粒度分布を説明できる。4前2
土のコンシステンシーを説明できる。4前2,前12
土の工学的分類について説明できる。4前2
土の締固め特性を説明できる。4前2
土中水の分類を説明できる。4前1
ダルシーの法則を説明できる。4前4
透水係数と透水試験について、説明できる。4前5
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4前6
地盤内応力を説明できる。4前3,前9,前10
有効応力と間隙水圧の関係を理解している。4前12
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4前11
圧密沈下の計算を説明できる。4前13,前14,前15
有効応力の原理を説明できる。4前16
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。4
基礎の種類や基礎の支持力について説明できる。4
半無限斜面の安定解析や円弧すべり面による安定解析ができる。4
円弧すべり面による安定解析について説明できる。4
ネガティブフリクションについて理解している。4
群杭の支持力について理解している。4
斜面防災について理解している。4
斜面防災について説明できる。4
N値について理解している。3
原位置試験および室内試験の内容ついて説明できる。2
サンプリングやサウンディングについて理解している。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力200000020
専門的能力800000080
分野横断的能力0000000