建設工学実験(4206)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建設工学実験(4206)
科目番号 0141 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 土木材料実験指導書(2012改訂版):土木学会、土質試験―基本と手引きー:地盤工学会構造実験指導書:土木学会
担当教員 杉田 尚男,清原 雄康,庭瀬 一仁

到達目標

具体的な現象を目前にして基礎式を展開し、その内容を理解・考察すると同時に、結果を文章にて取りまとめる能力を習得する事が目標である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験装置を使用する場合に実験実習安全必携と八戸高専安全マニアルをグループで確認できる。実験装置を使用する場合に実験実習安全必携と八戸高専安全マニアルを個人的に確認した。機構実験実習安全必携と八戸高専安全マニアルを確認していない。安全重要事項も覚えていない。
評価項目2具体的な現象を目前にして基礎式を展開し、その内容を理解・考察することができる。結果を文章にて取りまとめることができる。結果を文章にて取りまとめることができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建設工学の主要分野である構造工学、材料学、土質工学に関する基本的な専門知識・技術を体験・習得し、応用・展開する能力の素養を身に付ける。継続的、自律的に学習できる生涯自己学習能力の養成。種々の科学・技術・情報を利用して社会の要請を解決するためのデザイン能力を養成する。与えられた制約の下で計画的に仕事をまとめる能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
建設工学における様々な現象を、体験学習を通して理解を促すのがこの科目の目的である。また、実験を通じて、計画能力、計画に従い実施する能力、実際の現象を理解する能力、自分の考えを伝達する能力の素養を習得する。社会基盤整備に必要な構造物を構築する際によく用いられる木材・コンクリート及び土質の分野について実験を行う。
注意点:
この科目は、必得科目であり、提出期限厳守で報告書が提出されなければならない。やむを得ない事情により実験を欠席した場合、報告書期限を延長する場合には担当教員の指示を受けること。また、電卓は必携である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 実験装置を使用する場合に実験実習安全必携と八戸高専安全マニアルをグループで確認できる。
2週 I型断面梁載荷 梁に関する応力とたわみの理論を実験によって検証する.
3週 短柱鉄筋組立 鉄筋コンクリ-ト短柱を製作
4週 コンクリート打設 鉄筋コンクリ-ト短柱を製作
5週 短柱載荷試験 鉄筋コンクリ-ト短柱の軸方向圧縮力に対する力学的性状や破壊性状を測定・観察する。
6週 RC梁鉄筋組立 鉄筋コンクリート梁(以下、RC梁)を製作
7週 コンクリート打設 鉄筋コンクリート梁(以下、RC梁)を製作
8週 RC載荷 RC梁の曲げ特性及びせん断特性(曲げひび割れ発生荷重、斜めひび割れ発生荷重等)を測定・観察
2ndQ
9週 模型トラス橋の実験 トラスに荷重を作用させ、部材応力と節点変位の実験値を求める。
10週 木材試験片の製作 JIS規格に基づく木材試験片の製作を行う。
11週 木材の曲げ・引張・圧縮試験 JIS規格に基づく木材試験片の各種試験を行う。
12週 各種実験の総括 実験と理論を比較しながらレポートをまとめる能力を身に付ける。
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】セメントの強さ試験について理解し、器具を使って実験できる。2
骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。2
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。3
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。3
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。3
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。5
いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し、その実験や実践ができる。4
実験・実践の結果を解析等によって考察することができる。5

評価割合

報告書合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100