建築基礎製図Ⅰ(4400)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 建築基礎製図Ⅰ(4400)
科目番号 0243 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 本間至『最高に楽しい「間取り」の図鑑』エクスナレッジ
担当教員 馬渡 龍,金 善旭

到達目標

本科目の履修を通じて以下の目標に到達することが重要である。
1.建築の各種図面の意味を理解し、描ける。
2.与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
3.与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などに表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築の各種図面の意味を良く理解し、描ける。建築の各種図面の意味を理解し、描ける。建築の各種図面の意味を理解してなく描けない。
評価項目2与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスがよくできる。与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができない。
評価項目3与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などに表現できる。与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などに表現できる。与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などに表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 DP1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 DP4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 DP5 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「冬学期週2時間」
「立体最小限住居」(1950)は建築家・池辺陽が、極度の住宅難や資材不足に陥った戦後の混乱期において、2層をつなぐ吹抜けによって生活空間を連結する構成とすることで、生活機能を担保しつながら面積の狭小さを克服し開放的な内部空間を実現した。現在,わが国の住宅水準は大きく進歩した。統計によると持家の平均的な規模は、統計によると約35坪程度である。現代における最小限を規定することは難しいが、本講義では100㎡(約30坪)の小住宅を考える。限定された面積の中で、現代における家族の住まいはどうあるべきかよく検討して欲しい。
授業の進め方・方法:
課題については第1回に詳細を説明する。第2回~第4回では建築図面の作図方法を修得するため住宅図面のトレースを行う。複数担当教員ごとに少人数グループのスタジオに分かれ小住宅の設計に取り組む。毎回、担当教員と1対1の指導を受けながら、各自の課題をブラッシュ・アップしていくことから、積極的・主体的な取組と課題準備が求められる。f
注意点:
提出期限は厳守のこと。課題作成にあたっては、必ず毎回担当教員のエスキース(指導)を受けること。エスキースは授業前に予め準備し授業に望んで欲しい。課題の相談ついては各担当教員に相談の上授業以外でも応じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
第1課題説明:小住宅の設計
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。
2週 小住宅のトレース:平面図の作成 平面図の意味を理解し、描けること。
3週 小住宅のトレース:平面図の作成 平面図の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
4週 小住宅のトレース:立面図 立面図の意味を理解し、描けること。
5週 小住宅のトレース:立面図 立面図の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
6週 小住宅のトレース:断面図 断面図の意味を理解し、描けること。
7週 小住宅のトレース:断面図 断面図の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
8週 指導(エスキス①) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
4thQ
9週 指導(エスキス①) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
10週 指導(エスキス②) 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。
11週 指導(エスキス②) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。
12週 指導(エスキス③) 与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。
13週 指導(エスキス③) 敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
14週 指導(エスキス④) 図面の作成 敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。
15週 指導(エスキス④) 図面の作成 設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。
16週 課題提出・講評 講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
線の描き分け(3種類程度)ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
図面の種類別の各種図の配置を理解している。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3後16
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。2後11,後12,後13,後14,後15,後16
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。2後12,後14,後15,後16
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2後13,後14,後15,後16
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。1後16
建築における形態(ものの形)について説明できる。1後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力000030030
専門的能力000040040
分野横断的能力000030030