到達目標
建築の歴史的変遷過程を、様式の変化という観点から捉え、建築様式・意匠と伝統的な材料、工法、構造、装飾技法などの相互関係を具体的に論じる力を養う。また、歴史的建造物に関わる部材名称、工法、構造、装飾などについての理解を深め、時代ごとの変遷や修理技法、保存理念に関する知識を身につけるとともに、関連する文献資料の調査能力を培う。
さらに、代表的な部材の名称と基本的な形態的特徴を理解し、略図として描画するスキルを習得する。また、与えられた課題に対して、論理的に記述し、学んだ内容を発表・討論する能力を養う。これらを通じて、自発的で継続的な学習態度を形成し、課題解決能力を高める。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 評価項目1 | 建築様式と伝統的な材料の関係を深く理解し、複数の歴史的事例を使ってその関係を詳細に説明できる。さらに、異なる時代や建築様式間の比較を通して、独自の洞察を示す。 | 建築様式と材料の関係を理解し、いくつかの具体例を用いて説明できるが、理想的なレベルに比べると分析の深さや広がりが不足している。 | 建築様式と材料の関係についての理解が十分でなく、説明が表面的で具体例がほとんどない。 |
| 評価項目2 | 資料の調査が徹底されており、複数の信頼できる情報源を基に、オリジナルな考察が加えられている。 | 基本的な資料は十分に調査されているが、独自の分析や視点が不足している。 | 資料の調査が不十分で、信頼性の低い情報に依存している。 |
| 評価項目3 | 試験回答やプレゼンテーションが正確でかつ明確で、視覚的資料(図面、写真、グラフなど)が効果的に使用され、聴衆に対して分かりやすく説明できている。また、他の学生との議論に積極的に参加し、有意義な質問やコメントを提供できている。 | 試験回答やプレゼンテーションは概ね明確だが、視覚的資料や説明の一部が不十分である。また、議論には参加しているが、貢献度が限定的で、発言回数が少ない。 | 試験回答やプレゼンテーションが不明確で、視覚的資料がほとんど使用されていない。また、議論への参加がほとんど見られない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
講義では、建築の歴史的変遷過程を様式の変容として捉え、具体的な建築様式や意匠、伝統的な材料・工法・構造・装飾技法の相互関係を論じることに重点を置く。学生は、各回の講義で与えられたテーマについて調査を行い、事例を基にした発表を行うことで、理論を実践に結びつける力を養う。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式と学生の発表を組み合わせて行う。初回のガイダンスで講義の全体像や評価基準、課題内容を説明し、学生に分担テーマを割り当てる。各回の講義では、学生が事前に調査した内容を基に発表を行い、その後、全員で議論を深める。発表者は自分の担当テーマに関連する具体的な事例や資料を収集し、それを基にしたプレゼンテーションを準備する。教員は各テーマに対するフィードバックを行い、学生が建築様式の変遷や伝統技術についてより深く理解できるようサポートする。
評価は、試験、発表資料や発表内容、授業への普段の参加態度や議論への貢献度を基に行う。期末試験70%、発表・課題30%、総合評価は、100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し達成度を伝達する。15週目に期末試験を実施し、 16週目に答案返却と解説を実施する。
注意点:
本科目は学修単位であり60時間以上の自学自習が必須である。発表は各自の担当回に行うが、もし欠席する場合は事前に教員に連絡し、日程調整を行う必要がある。発表者以外の学生も事前に講義内容に目を通し、発表内容に関連した質問や議論に積極的に参加することが求められる。発表資料には必ず出典を明記し、信頼できる情報源に基づいた内容であることが重要である。また、与えられた教材や参考資料を事前にしっかりと読み込み、発表や議論に備える。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
ガイダンス |
授業の進め方・方法、各週の内容分担を行い、講義関連内容の資料を配布し、次回の授業が円滑に行うための詳細な説明や分担を行う。
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| 2週 |
様式と材料 石材・木材・屋根材・装飾材料の種類と性質 |
伝統建築の様式と材料による種類と性質について説明する。
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| 3週 |
様式と工法・構造 基壇と礎石 |
伝統建築の様式と工法である基壇と礎石について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 4週 |
様式と工法・構造 軸部(柱・土台) |
伝統建築の様式と工法である軸部(柱・土台)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 5週 |
様式と工法・構造 軸部(貫・長押・梁・台輪) |
伝統建築の様式と工法である軸部(貫・長押・梁・台輪)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 6週 |
様式と工法・構造 斗栱(形式・構成部材) |
伝統建築の様式と工法である斗栱(形式・構成部材)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 7週 |
様式と工法・構造 斗栱 (様式) |
伝統建築の様式と工法である斗栱(様式)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 8週 |
様式と工法・構造 蟇股・笈形および間斗束 |
伝統建築の様式と工法である蟇股・笈形および間斗束について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 2ndQ |
| 9週 |
様式と工法・構造 木鼻・手挾 |
伝統建築の様式と工法である木鼻・手挾について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 10週 |
様式と工法・構造 天井 |
伝統建築の様式と工法である天井について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 11週 |
様式と工法・構造 軒回り |
伝統建築の様式と工法である軒廻り(構成部材・軒反り)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 12週 |
様式と工法・構造 妻飾り |
伝統建築の様式と工法である妻飾り(形式・破風・懸魚・妻壁)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 13週 |
様式と工法・構造 屋根 |
伝統建築の様式と工法である屋根(草葺・杮葺・檜皮葺)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 14週 |
様式と工法・構造 屋根 |
伝統建築の様式と工法である屋根(瓦葺・金属板葺)について説明し、それの種類と特徴を理解する。
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| 15週 |
期末試験 |
期末試験を実施する。
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| 16週 |
答案返却 |
期末試験の答案返却と解説。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 期末試験 | 課題・発表 | 合計 |
| 総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
| 基礎的能力 | 10 | 10 | 20 |
| 専門的能力 | 50 | 10 | 60 |
| 分野横断的能力 | 10 | 10 | 20 |