表現法(5004)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 表現法(5004)
科目番号 2AZ01 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学専攻環境都市・建築デザインコース 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 村田沙耶香『信仰』(文藝春秋)
担当教員 矢吹 文乃

到達目標

科学・工学を題材にした文学作品を読み、独自の解釈と問題意識を織り交ぜた上で、翻案作品として表現する。理系研究者という立場から、人類の文化における科学技術の価値、あるいは科学技術社会における文化の価値を検討する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1指定された文学作品の内容や構造を的確に理解し、自らの関心や問題意識に引き付けて説明できる。指定された文学作品の内容や構造を的確に説明できる。指定された文学作品の内容を説明できる。
評価項目2指定された文学作品について、独自の解釈と問題意識を織り交ぜた上で、任意の媒体で翻案作品を制作できる。指定された文学作品について、任意の媒体で翻案作品を制作できる。指定された文学作品について、批評文や感想文を書ける。
評価項目3工業製品としての「書物」の価値について、デザインの分析を根拠としながら論理的に説明できる。工業製品としての「書物」のデザインを分析し、分析結果を論理的に説明できる。工業製品としての「書物」のデザインを分析し、分析結果を説明できる。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP1 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP4 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP5 ◎ 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春夏学期週2時間
卒業を控えた専攻科2年生として、人類の文化における科学技術の価値、あるいは科学技術社会における文化の価値を学ぶことを目的とする科目である。そのために、科学・工学を題材にした文学作品を読み、自らの関心や問題意識に引き付けて解釈した上で、考察の結果を翻案作品として表現する。その過程で、芸術的な表現を論理的に捉える技術や、考えを自在に抽象化/具体化する技術を身に着ける。授業は講義と学生自身による制作作業を中心に進める。評価は、ノート50%、その他提出物50%で評価し、100点満点として60点以上を合格とする。
授業の進め方・方法:
春学期には、村田沙耶香『信仰』(文藝春秋)について、文学研究的観点から読解・考察をおこなう。その上で、読解・考察の結果に基づいて翻案作品を構想する。夏学期には、構想した翻案作品を実際に制作する。制作の際には工業製品としての「書物」のデザインを分析する方法を学び、自らの制作に応用する。また、制作物を学内で頒布する体験を通じて、作り手だけでなく売り手・買い手の視点も学ぶ。
注意点:
・学習ノートの提出を求める。A4サイズのプリントを貼れるサイズのA罫ノート(本文30枚以上のもの)を用意すること。ルーズリーフ不可。
・プリントを貼るための糊を持参すること。
・自作の翻案作品は授業以外の場で公開してもよいが、社会的倫理に抵触しないよう十分注意すること。
・ディスカッション等の場面で配慮が必要な学生は、初回授業時にその旨を申し出ること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
二次創作を作ろう
授業全体の見通しを持つ。
「二次創作」の文化的意義を知る。
2週 翻案(アダプテーション)とは何か 翻案(アダプテーション)の意味と文化的意義について理解する。
3週 原作を知る①
単体で読解する
『信仰』を読み、文学研究的な観点から読解・分析する。
4週 原作を知る②
他作品とつなげる
『信仰』の収録作品を比較し、書物全体の構成を分析する。
5週 原作を知る③
先行研究と組み合わせる
『信仰』の先行研究を読み、解釈を相対化する。
6週 制作準備①
翻案のネタを探す
翻案のネタを芸術作品やサブカルチャーから探す。
7週 制作準備②
テーマを考える/設計図を作る
翻案作品のテーマを決め、作品の設計図を作る。
8週 制作準備③
設計図を相互評価する
翻案作品の設計図を相互評価し、ブラッシュアップする。
2ndQ
9週 制作①
翻案作品制作
設計図に基づいて翻案作品を制作する。
10週 制作②
翻案作品制作
設計図に基づいて翻案作品を制作する。
11週 制作③
翻案作品仕上げ&企画書の作成
制作した翻案作品を効果的にアピールする企画書を作成する。
12週 アンソロジー制作①
編集する
「書物」のデザインを分析する方法を学び、個々の作品が有機的に結びついたアンソロジーを構想する。
13週 アンソロジー制作②
組版&装丁する
アンソロジーの組版や装丁をする。
14週 アンソロジー制作③
印刷&製本する
アンソロジーの印刷や製本をする。
15週 学内即売会&展示会 制作物を頒布・展示し、活動の成果をアピールする。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。4前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。4前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。4前7,前11,前13,前14
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。5前3,前4,前5,前6,前7
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。5前1,前3,前4,前5,前6,前7,前11,前13,前14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。5前3,前4,前5,前6,前7,前11,前13,前14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。4前3,前4,前5,前6,前7
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前11
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。4前1,前2,前5,前6,前7
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4前5,前6,前7,前11
社会における技術者の役割と責任を説明できる。4前5,前6,前7,前11
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。4前1,前2,前5,前6,前7
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。4前1,前2,前6,前7
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。4前1,前2,前6,前7
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。4前1,前2,前6,前7
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4前1,前2,前6,前7
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4前1,前2,前6,前7
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。4前1,前2,前6,前7
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。4前1,前2,前6,前7
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。4前1,前2,前6,前7
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。4前1,前2,前6,前7
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。4前1,前2,前6,前7
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。4前1,前2,前6,前7
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。4前1,前2,前6,前7
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4前1,前2,前6,前7
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。4前1,前2,前6,前7
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4前1,前2,前5,前6,前7
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4前6,前7
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。4前6,前7
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4前6,前7
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前6,前7
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。4前1,前2,前6,前7
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。4前1,前2,前6,前7
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。4前1,前2,前6,前7
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。4前1,前2,前6,前7
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4前3,前4,前5,前7,前8
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4前3,前4,前5,前7,前8
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4前3,前4,前5,前7,前8
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前3,前4,前5,前7,前8,前12,前13,前14,前15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。4前2,前8,前12,前13,前14,前15
合意形成のために会話を成立させることができる。4前2,前8,前12,前13,前14,前15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4前2,前8,前12,前13,前14,前15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4前3,前4,前5,前6,前7
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4前3,前4,前5,前6,前7
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4前3,前4,前5,前6,前7
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4前3,前4,前5,前6,前7,前15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4前3,前4,前5,前6,前7,前15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前11,前15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前15
複数の情報を整理・構造化できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4前2,前5,前7,前12,前13,前14
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4前2,前5,前7,前12,前13,前14
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4前2,前5,前7,前11
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4前2,前5,前7,前11
事実をもとに論理や考察を展開できる。4前2,前5,前7,前11
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4前2,前5,前7,前11
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4前2,前6,前7,前12,前13,前14,前15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4前2,前6,前7,前12,前13,前14,前15
目標の実現に向けて計画ができる。4前1,前2,前6,前7,前9,前10,前13,前14,前15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4前1,前2,前6,前7,前9,前10,前13,前14,前15
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4前1,前2,前6,前7,前9,前10,前13,前14,前15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4前1,前2,前6,前7,前12,前13,前14,前15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4前8,前12,前13,前14,前15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4前8,前12,前13,前14,前15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4前8,前12,前13,前14,前15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4前8,前12,前13,前14,前15
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4前1,前2,前6,前7,前15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4前1,前2,前6,前7,前15
企業には社会的責任があることを認識している。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。4前3,前4,前6,前7,前12,前15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4前3,前4,前6,前7,前8,前12,前15

評価割合

ノート制作物その他合計
総合評価割合50500100
基礎的能力2525050
専門的能力0000
分野横断的能力2525050