総合英語A(5001)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 総合英語A(5001)
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業システム工学専攻環境都市・建築デザインコース 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『英語アカデミック・ライティングの基礎』一橋大学英語科, NASA SP-7084 Grammar, Punctuation, and Capitalization: A Handbook for Technical Writers and Editors
担当教員 中村 雅徳

到達目標

高専本科で身に付けた基礎的な英語読解力に基づき、科学技術英語のテクニカルライティングの基礎を習得を目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アカデミック・パラグラフライティング500語程度のアブストラクトを作成できるアカデミック・パラグラフライティング300語程度のアブストラクトを作成できるアカデミック・パラグラフライティング100語程度のアブストラクトを作成できる
評価項目2研究成果を的確に図示し、その内容を論理的に記述し、考察できる研究成果を図示し、その基本的な内容を英語で記述できる研究成果を図示し、その基本的な内容を英語で記述できない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP5 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学技術論文の成り立ちを理解し、各自の研究を題材にして、論理的に研究内容を書き下す練習を行う。読み手に研究の面白さを伝えるための工夫や研究活動における倫理も合わせて学び、海外の研究者・技術者と英語を通したコミュニケーションを円滑に行うための書く作法を身につける。まず、論文の構成と個々の項目の役割を知り、論文検索や引用の仕方を学んだり、ゼミ・輪講で論文紹介をする術などを体得する。次にデータを視覚的に表現する方法やその基本的な記述表現を学び、各自の研究成果の図示に応用し、その内容を論理的に記述する練習を行う。最終的には500語以上のパラグラフライティング(論文要旨など)ができることを目指す。
授業の進め方・方法:
前半(1-8週)では、教科書に沿って、科学技術英語のテクニカルライティングの基礎を学習する。論文の要旨、序論、結果、議論、結論等で使う英語表現などを学ぶ。作文の添削指導等も行う。併せて、科学技術系のオンラインニュースを多読し、その内容を要約する練習に取り組む。
後半(9-15週)では、各自の研究成果を用いて、データの図式化(テーブル、グラフ作成など)に取り組む。研究し、発表する中で最も大切な部分である結果の英語表現の練習をする。最終的には要旨をまとめ、結果を図示し論理的に説明した研究レポートを作成することが本授業のゴールとなる。
注意点:
学生の積極的な参加を前提とする。課題や小テストにも真摯に取り組み、参加学生の研究内容の理解に興味を示し、参考にする貪欲さにも期待したい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Introduction
2週 Academic Writing アカデミック・ライティングとは?
3週 Academic Writing 研究テーマ(卒研など)と目標設定、発表形態、研究活動における倫理
4週 Academic Writing 科学技術論文の構成と各項目の英語表現(1)
5週 Academic Writing 科学技術論文の構成と各項目の英語表現(2)
6週 Academic Writing オンラインニュースを読み要約する(1)
7週 Academic Writing オンラインニュースを読み要約する(2)
8週 Summary & Review
2ndQ
9週 Academic Writing 研究レポート作成に向けた草稿
10週 Academic Writing 結果の図式化と英語表現(1)
11週 Academic Writing 結果の図式化と英語表現(2)
12週 Academic Writing 研究レポート作成(1): Abstract
13週 Academic Writing 研究レポート作成(2): Result
14週 Academic Writing 研究レポート作成(3): Discussion
15週 Academic Writing 学生間での相互評価とコメント作成
16週 Summary & Review

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。4
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。4
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。4
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。4
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。4
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。4
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。4
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。4
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。4
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。4
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。4
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。4
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。4
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。4
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。4
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。4
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。4
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。4
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。4
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。4
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。4
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4

評価割合

ExaminationReportHomework and short testMutual evaluationAttitudeOthers合計
総合評価割合0404001010100
基礎的能力0404001010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000