講義にあらわれる様々な偏微分方程式を解くことができるようになること。具体的には、教科書の問題と同レベルのものを解けるようになることである。
概要:
本科で学んできた常微分方程式および、微分積分学の知識をもとに、1階と2階の偏微分方程式を中心にその解き方について学ぶ。特に、2階線形偏微分方程式についての基本的な性質を理解できるようになることを目標とする。
授業の進め方・方法:
1回の授業のなかでほとんどの時間はその回のテーマについて講義形式で説明をする。その後、演習の時間をとる。質問がある場合はこの時間を利用してほしい。最後に演習の解答とその解説を行う。例題等で各概念の使われ方を紹介すると共に、時間の許す限り実際に解いて運用能力を養うことに重点を置く。到達度試験80%、小テスト・演習など20%として評価を行い、総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
注意点:
微分積分、線形代数に精通していることを要求する。また、初歩の常微分方程式を理解しているものとして授業を進める。授業中にも演習の時間をとるが、それだけでは足りないと考えられるので、その分については自習が必要である。理解が浅い場合は復習の時間を増やし問題を数多く解き、担当教員の教員室を訪れて遠慮なく質問すること。自学自習は到達度試験似て評価する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 角を弧度法で表現することができる。 | 4 | |
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 4 | |
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。 | 4 | |
三角関数を含む基本的な方程式を解くことができる。 | 4 | |
いろいろな関数の極限を求めることができる。 | 4 | |
微分係数の意味を理解し、求めることができる。 | 4 | |
積・商の導関数の公式を使うことができる。 | 4 | |
合成関数の導関数を求めることができる。 | 4 | |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 4 | |
逆三角関数を理解している。逆三角関数の導関数を求めることができる。 | 4 | |
関数の増減表をかいて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 | 4 | |
関数の最大値・最小値を求めることができる。 | 4 | |
基本的な関数の接線の方程式を求めることができる。 | 4 | |
2次以上の導関数を求めることができる。 | 4 | |
関数の媒介変数表示を理解し、その導関数を計算できる。 | 4 | |
不定積分の定義を理解している。 | 4 | |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分を求めることができる。 | 4 | |
定積分の定義を理解している(区分求積法)。 | 4 | |
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。 | 4 | |
基本的な曲線で囲まれた図形の面積を求めることができる。 | 4 | |
いろいろな曲線の長さを求めることができる。 | 4 | |
基本的な立体の体積を求めることができる。 | 4 | |
2変数関数の定義域やグラフを理解している。 | 4 | |
合成関数の偏微分法を利用した計算ができる。 | 4 | |
基本的な関数について、2次までの偏導関数を計算できる。 | 4 | |
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。 | 4 | |
2重積分の定義を理解している。 | 4 | |
極座標に変換することによって2重積分を計算することができる。 | 4 | |
2重積分を用いて、基本的な立体の体積を求めることができる。 | 4 | |
微分方程式の意味を理解している。 | 4 | |
基本的な1階線形微分方程式を解くことができる。 | 4 | |
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。 | 4 | |