材料力学ⅡA(1057)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料力学ⅡA(1057)
科目番号 0125 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 _機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 材料力学Ⅰ/渥美・三ケ田・鈴木著/森北出版
担当教員 森 大祐

到達目標

基本的なはりのたわみ曲線を求められること.
平等強さのはりに関する基礎的な問題が解けること.
二軸応力についてモールの応力円、主応力、主せん断応力について理解し求められること.
軸荷重と曲げの組合せ応力を求められること.
主要なテクニカルタームの和訳・英訳ができること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1より複雑なはりのたわみ曲線を求められる.基本的なはりのたわみ曲線を求められる.基本的なはりのたわみ曲線を求められない.
評価項目2平等強さのはりに関する応用的な問題が解ける.平等強さのはりに関する基礎的な問題が解ける.平等強さのはりに関する基礎的な問題が解けない.
評価項目3二軸応力についてモールの応力円を描くことができ、主応力、主せん断応力について理解し求められ,それらが生ずる位置も求められる.二軸応力についてモールの応力円を描くことができ、主応力、主せん断応力について理解し求められる.二軸応力についてモールの応力円を描くことができない.
評価項目4実用的なより複雑な部材に対しても,軸荷重と曲げの組合せ応力を求められる.基礎的な部材における軸荷重と曲げの組合せ応力を求められる.基礎的な部材であっても,軸荷重と曲げの組合せ応力を求められない.
評価項目5主要なテクニカルタームの和訳・英訳が100%できる.主要なテクニカルタームの和訳・英訳が80%できる.主要なテクニカルタームの和訳・英訳が50%以下しかできない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料力学は機械や構造物の設計に不可欠な学問であり、機械工学の中でも重要な柱の一つである。この授業では3年生で学んだ「材料力学Ⅰ」に継続して実用上重要ないくつかの問題を取り上げ、その考え方を理解するとともに解法を身に付けることを目的とする。また主要なテクニカルタームについては英語表記も身に付ける。
授業の進め方・方法:
3年の「材料力学Ⅰ」で学んだ内容を基礎として、はりの変形、平等強さのはり、および、二軸応力状態に関する問題を取り上げ、その解法を学ぶ。授業は新たな事項に関する考え方の説明を中心に行う。自学時間に予習および復習を行って導かれた式の理解を深めるとともに、自分で演習問題を解くことによって応用力を養う。
注意点:
常に「もの」をイメージし、考え方や式の意味を実際の現象と結び付けて理解するように心がけること。公式や解法を暗記するのではなく、考え方を理解すること。自分で一つでも多くの演習問題を解いて理解度をチェックすることが重要。適宜具体的な項目に対する達成度調査を行うので、自分の達成度を率直に評価し学習に役立てて欲しい。試験の答案は採点後に返却するので、未達成部分を自己学習によって解決すること。事故や故障など身近な材料強度に関する話題に関心を持ち、その原因や安全対策を考えてみる姿勢を持って欲しい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 曲げモーメントの復習
はりのたわみ曲線の微分方程式
2週 片持はりのたわみ
両端支持はりのたわみ
3週 不静定はり
平等強さのはり
4週 演習
せん断応力の共存
5週 弾性係数間の関係
二軸方向に働く垂直応力
6週 モールの応力円
軸荷重と曲げモーメントを受ける棒
7週 偏心圧縮荷重を受ける短柱
演習
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4前1,前2,前3
多軸応力の意味を説明できる。4前5
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力をモールの応力円を用いて計算できる。4前6

評価割合

到達度試験課題提出等合計
総合評価割合8020100
専門的能力8020100
000