到達目標
(1)トライボロジーに関する専門用語を説明できること.
(2)接触の機構,摩擦・摩耗の機構について説明できること.
(3)摩擦摩耗低減のための方法について説明できること.
(4)課題について自分で考え調べ,レポートにまとめることができること.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 接触の機構、摩擦・摩耗の機構を理解し説明できる。 | 接触の機構、摩擦・摩耗の機構を簡単に理解し説明できる。 | 接触の機構、摩擦・摩耗の機構を理解し説明できない。 |
評価項目2 | 流体潤滑、混合潤滑、境界潤滑について説明でき、各々の潤滑様式において摩擦摩耗低減のメカニズムを説明できる。 | 流体潤滑、混合潤滑、境界潤滑について説明でき、各々の潤滑様式において摩擦摩耗低減のメカニズムを簡単に説明できる。 | 流体潤滑、混合潤滑、境界潤滑について説明でき、各々の潤滑様式において摩擦摩耗低減のメカニズムを説明できない。 |
評価項目3 | 潤滑油の製造方法を説明でき、粘度、動粘度、粘度指数に関する計算ができる。 | 潤滑油の製造方法を簡単に説明でき、粘度、動粘度、粘度指数に関する簡単な計算ができる。 | 潤滑油の製造方法を説明できない。粘度、動粘度、粘度指数を計算できない。 |
評価項目4 | 摩擦係数及び比摩耗量、摩耗係数の物理的意味を理解し、かつ計算できる。 | 摩擦係数及び比摩耗量、摩耗係数の物理的意味をおおむね理解でき、それに関する簡単な計算ができる。 | 摩擦係数及び比摩耗量、摩耗係数の物理的意味が理解できず、またそれに関する簡単な計算もできない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達目標 B-2
説明
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学習・教育到達目標 C-1
説明
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教育方法等
概要:
トライボロジーとは,摩擦・摩耗・潤滑及びそれに関する学問である.機械工学とは,有用な機械システムを設計し製作することである.機械の寿命の75%は摩耗が原因である.また小さな機械要素一個の破損や摩耗が巨大な機械システムの故障停止を引き起こす.機械システムの精度向上,信頼性向上,長寿命化,安全性向上のためにはトライボロジーに基礎を置いた設計が必要不可欠である.本講義では,学科の学習教育目標である『専門知識の習得とそれを問題解決に利用できる能力の育成』を目指している.具体的な授業目標は,摩擦・摩耗のメカニズム,潤滑方法を正しく理解し,低摩擦低摩耗のための正しい考え方を育成することである.
授業の進め方・方法:
本講義では,摩擦・摩耗・潤滑について概説する.週2時間,講義形式で15時間実施する.理解度を確認するために,演習課題やレポート等を課す.また,到達度試験を学期末に実施する.
注意点:
学修単位です。1単位(45時間)は、15時間授業+30時間自学自習です。春学期に30時間の自学自習(到達度試験準備のための勉強時間含む)が必要です。関連する内容に関する自学自習課題として,演習問題(レポート)を課す。必ず30時間の自学自習を行い,レポートを提出すること。
到達度試験(70%)、自学自習課題(レポート)等(30%)として、100点満点で総合的に評価し、60点以上を合格とする。自学自習課題は必ず提出して下さい(必須)。到達度試験の答案およびレポートは採点後に返却し、達成度を伝える。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1.トライボロジーとは 2.固体表面 |
固体表面の性質、構造、真実接触面積を理解し説明できる。塑性接触及び弾性接触時における真実接触面積を計算できる。
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2週 |
3.摩擦の機構
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凝着説、掘起しのメカニズムを理解し、摩擦係数の理論式を導出できる。
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3週 |
4.境界潤滑と混合潤滑
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境界潤滑、混合潤滑のメカニズムを理解し、摩擦を低減するため方法や添加剤の役割を説明できる。
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4週 |
5.表面の損傷(摩耗の種類) |
摩耗の種類と特徴を説明できる。摩耗係数、比摩耗量を計算できる。
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5週 |
6.潤滑油 |
潤滑油の役割、潤滑油の製造方法、物理的・化学的試験法について説明できる。粘度、動粘度、粘度指数、ワルターの式を理解し、計算できる。
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6週 |
7.グリース、固体潤滑剤 |
グリースの製造方法、グリース潤滑の特徴を説明できる。固体潤滑剤の種類を列挙しその特徴を説明できる。
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7週 |
8.到達度試験 |
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8週 |
9.答案返却・問題解答説明 |
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 提出課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |