物質工学概論(1012)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物質工学概論(1012)
科目番号 0138 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 畔田 博文/福田 知博/森 康貴/伊藤 研策/遠藤 洋史/佐藤 久美子 これでわかる基礎高分子化学 三共出版
担当教員 福松 嵩博

到達目標

○高分子の概念、高分子化合物の種類と用途を理解できていること。
○高分子を分子特性、物質特性の観点から理解し、高分子の本質を把握できていること。
○機械製品に広く使われている汎用高分子材料および高性能高分子材料について、その特徴等を理解できていること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 高分子の概念高分子の概念、高分子化合物の種類と用途を理解でき、それらを説明することができる。高分子の概念、高分子化合物の種類と用途を理解している。高分子の概念、高分子化合物の種類と用途を理解できていない。
評価項目2 高分子の特性高分子を分子特性、物質特性の観点から理解し、それらを説明できる。高分子を分子特性、物質特性の観点から理解している。高分子を分子特性、物質特性の観点から理解できていない。
評価項目3 汎用高分子・高性能高分子汎用高分子材料および高性能高分子材料について、その特徴等を理解でき、それらを説明することができる。汎用高分子材料および高性能高分子材料について、その特徴等を理解している。汎用高分子材料および高性能高分子材料について、その特徴等を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機会を設計し、また扱う上で、材料化学は重要なテーマである。高分子材料化学の基礎を学ぶ本科目では、巨大分子である高分子の特徴を構造と物性の面から総括的に理解することを目標とする。
授業の進め方・方法:
1.高分子の概念、分子特性、物質特性を説明し、高分子の特徴、本質の概略を明らかにする。
2.機械製品に広く使われている汎用高分子材料(熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂)および高性能高分子材料(エンジニアリングプラスチック、ゴム・エラストマー、繊維、複合材料など)について、その特徴等を学習する。
注意点:
1.高分子は巨大分子であり、全ての特徴はそこから発することを、低分子と比較して理解することが大切である。
2.高分子を有機化学の知識で理解する。
3.構造・物性面の理解については、物理化学や物理学の基礎が必要となる。一方、本科目は自然科学的基礎としての性格を持つことにも留意する。
4.材料は種々の工学分野と広く係わる。それらと関連付けて知識を深めること、および高分子の実用面にも関心を払うこと。
5.毎回宿題を出し次の授業で解答・解説をする。また、数回小テストを行い、各自の到達度を確認する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 高分子化合物とは(定義、特徴、種類と用途、歴史) 高分子化合物の概念が理解できる。
低分子化合物との違いを理解できる。
2週 高分子化合物とは(定義、特徴、種類と用途、歴史) 高分子化合物の概念が理解できる。
低分子化合物との違いを理解できる。
3週 高分子の一般的性質、高分子に働く力、高分子の分類、高分子の分子特性(分子構造、分子量、分子量分布) 高分子化合物の一般的性質、平均分子量という概念を理解できる。
4週 高分子の一般的性質、高分子に働く力、高分子の分類、高分子の分子特性(分子構造、分子量、分子量分布) 高分子化合物の一般的性質、平均分子量という概念を理解できる。
5週 高分子の物質特性(熱的性質;ガラス転移温度、融点等) 高分子化合物の熱的特性を理解できる。
6週 高分子の物質特性(熱的性質;ガラス転移温度、融点等) 高分子化合物の熱的特性を理解できる。
7週 高分子の物質特性(力学的性質;応力と歪み、粘弾性)、ゴム・エラストマー 高分子化合物の力学特性を理解できる。
8週 高分子の物質特性(力学的性質;応力と歪み、粘弾性)、ゴム・エラストマー 高分子化合物の力学特性を理解できる。
4thQ
9週 熱可塑性樹脂(汎用高分子、エンジニアリングプラスチック) 汎用高分子、高性能高分子の種類および機能を理解できる。
10週 熱可塑性樹脂(汎用高分子、エンジニアリングプラスチック) 汎用高分子、高性能高分子の種類および機能を理解できる。
11週 熱硬化性樹脂 熱硬化性樹脂について理解できる。また、熱可塑性樹脂との違いを説明できる。
12週 熱硬化性樹脂 熱硬化性樹脂について理解できる。また、熱可塑性樹脂との違いを説明できる。
13週 繊維、複合材料 繊維、複合材料にさまざまな高分子化合物が利用されていることを理解する。
14週 繊維、複合材料 繊維、複合材料にさまざまな高分子化合物が利用されていることを理解する。
15週 到達度試験 到達度試験
16週 答案返却 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力2020
専門的能力2020
分野間横断能力6060