パワーエレクトロニクス(2113)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 パワーエレクトロニクス(2113)
科目番号 0152 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 パワーエレクトロニクス学入門(河村篤男 編著、コロナ社)
担当教員 熊谷 雅美

到達目標

パワーエレクトロニクスに用いられるデバイス(ダイオード、サイリスタ、バイポーラトランジスタ、MOSFET、IGBT)の動作原理およびそれらを用いた回路について理解する。
また、パワーエレクトロニクスがどのように応用されているか理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1サイリスタとバイポーラトランジスタの動作原理について説明することができるサイリスタとバイポーラトランジスタの動作について簡単に説明することができるサイリスタとバイポーラトランジスタの動作について簡単に説明することができない
評価項目2MOSFETとIGBTの動作原理について説明することができるMOSFETとIGBTの動作について簡単に説明することができるMOSFETとIGBTの動作について簡単に説明することができない
評価項目3IGBTにより構成されるインバータの基本的な回路を書き、その動作について説明できるIGBTにより構成されるインバータの基本的動作について説明できるIGBTにより構成されるインバータの基本的動作について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本学科の教育目標の一つは、エレクトロニクスに関する専門知識と技術を身につけ、問題解決に利用できることである。パワーエレクトロニクスは電力を半導体デバイスによって高速・高効率で制御する技術であり、その応用は変電、鉄道、電気自動車、太陽電池など、きわめて広範に渡る。ここでは、パワーエレクトロニクスの基本について、用いられるデバイスから、その回路、応用に至るまで幅広く学ぶことを目標とする。
授業の進め方・方法:
パワーエレクトロニクスは現代の電力制御技術の中心とも言うべき分野であり、デバイス-回路-応用の3つの要素のすべてを理解しなければならない。応用面だけでなく、デバイスから学習することでパワーエレクトロニクス関連技術の本質的な理解を深める方針である。
注意点:
・三相交流、電子デバイス、フーリエ展開に関する基本的な事柄を丁寧に振り返っておくこと。
・学習内容が広範に渡るので復習を十分に行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 パワーエレクトロニクスの意義と応用 パワーエレクトロニクスの意義と各種応用について説明できる
2週 各種パワーデバイス~pn接合とダイオード pn-接合の物理とダイオードの基本特性について説明できる
3週 各種パワーデバイス~SCRとバイポーラトランジスタ SCR(サイリスタ)とバイポーラトランジスタの基本特性について説明できる
4週 各種パワーデバイス~MOSFETとIGBT MOSFETとIGBTの基本特性について理解し、IGBTの性質をバイポーラトランジスタ、MOSFETと比較して説明できる
5週 整流回路 (AC-DC変換) 簡単な整流回路(AC-DC変換回路)を書き、その`動作について説明できる
6週 直流チョッパとインバータ (DC-DC変換、DC-AC変換) 簡単なインバータ回路を書き、その動作について説明できる
7週 波形制御、PWMインバータ、AC-AC変換(マトリックスコンバータ) 多値インバータの意義と実現の方法について説明できる
8週 到達度試験の答案返却とまとめ
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000