化学工学B(3161)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 化学工学B(3161)
科目番号 0034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _物質工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 大竹伝雄著、化学工学概論、丸善 および 教員作成プリント
担当教員 本間 哲雄

到達目標

化学工学はこれまでに修得した無機・有機・分析化学や物理化学・生物化学を駆使して、工業へ応用するための学術分野である。本講義では、化学の知識を工業へ応用するにあたり、必要となる基本的で重要な知識のうち、流動に着目して講義する。特に、収支を立てる際に物質収支はもちろんエネルギー収支を扱えることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学プロセスは流動・伝熱・物質移動・分離など、あらゆる単位操作の集合として体系化されており、本講義では移動現象を理解する前に重要となる、流動や粘性法則について講義し、物質収支・エネルギー収支へと展開する。
授業の進め方・方法:
講義は演習を交えながら進める。
注意点:
授業中に演習問題を出題し、宿題とするので電卓は必携のこと。課題は次の講義の最初に回収し、直後に解説するため、解説した後に提出された課題は受け取らないので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 移動現象 (移動現象概論、流体の流れ、連続の式)
2週 移動現象 (移動現象概論、流体の流れ、連続の式)
3週 Newtonの粘性法則(流体の粘度、レイノルズ数、層流と乱流)
4週 Newtonの粘性法則(流体の粘度、レイノルズ数、層流と乱流)
5週 流速分布の推算とエネルギー収支(流速分布、流動のエネルギー収支、トリチェリの定理)
6週 流速分布の推算とエネルギー収支(流速分布、流動のエネルギー収支、トリチェリの定理)
7週 流速の測定(マノメーター、ピトー管)
8週 流速の測定(マノメーター、ピトー管)
4thQ
9週 摩擦損失・流速の測定  (円管内の流体の摩擦損失、Fanningの式、
摩擦係数の実験式、管路の変化、相当直径)
10週 摩擦損失・流速の測定  (円管内の流体の摩擦損失、Fanningの式、
摩擦係数の実験式、管路の変化、相当直径)
11週 流量の測定 (所要仕事率、流量の測定、オリフィス)
12週 流量の測定 (所要仕事率、流量の測定、オリフィス)
13週 演習問題 (流動全般)
14週 演習問題 (流動全般)
15週 到達度試験
16週 (答案返却とまとめ)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。4
流れの物質収支の計算ができる。4
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。4
流体輸送の動力の計算ができる。4

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000