有機工学化学B(3099)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 有機工学化学B(3099)
科目番号 0170 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 _物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 園田昇・亀岡弘編,有機工業化学,化学同人(2013), H. Hart著, 秋葉欣哉・奥彬共訳,基礎有機化学三訂版, 培風館(2002), 教員作成プリント
担当教員 佐藤 久美子

到達目標

有機工業化学資源としての、石油、天然ガス、石炭の各化学およびC1化学と新エネルギーの工業的な意義を把握できている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1有機工業化学資源としての、石油、天然ガス、石炭の各化学およびC1化学と新エネルギーの工業的な意義をほぼ完全に把握できている。有機工業化学資源としての、石油、天然ガス、石炭の各化学およびC1化学と新エネルギーの工業的な意義を70~80%程度把握できている。有機工業化学資源としての、石油、天然ガス、石炭の各化学およびC1化学と新エネルギーの工業的な意義の把握が50%未満である。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
資源環境の観点から化学工業の基幹をなす石油精製、石油化学、石炭化学、天然ガス化学、C1(シー・ワン)化学および新エネルギーについて、触媒化学、無機化学との関連性に留意しながら習得する。 技術の創造とものづくりの基礎科目と位置づけ、種々の工学分野との連関を図ることにより地域社会への貢献を可能とする。
授業の進め方・方法:
資源、エネルギー、環境問題を概観し、石油、石炭、天然ガスを原料とする化学工業、およびC1化学、新エネルギーについて学ぶ。 原料から最終製品への流れの理解を重視するが、主要反応については機構について掘り下げて学ぶ。そのために、基礎となる有機化学演習を最初に行う。
注意点:
2,3年次の有機化学および4年次の有機工業化学Aの授業内容を復習して授業に臨むこと。 5年次に学習する高分子化学や、物質工学実験Ⅰの内容を理解するための基礎となるので単位修得に努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 各種有機化学反応の演習(アミン,共役ジエンへの付加反応,Diels-Alder反応等)
2週 各種有機化学反応の演習(アミン,共役ジエンへの付加反応,Diels-Alder反応等)
3週 シクロアルカンと芳香族性、複素環
4週 シクロアルカンと芳香族性、複素環
5週 有機化学工業資源序説と石油精製(石油,成因と成分,蒸留,留分の利用と改質,接触分解,熱分解)
6週 有機化学工業資源序説と石油精製(石油,成因と成分,蒸留,留分の利用と改質,接触分解,熱分解)
7週 石油化学(石油化学工業,工業形態,ナフサ分解)
8週 石油化学(石油化学工業,工業形態,ナフサ分解) と中間テスト
4thQ
9週 石油化学(エチレン,プロピレンからの誘導体)
10週 石油化学(エチレン,プロピレンからの誘導体)
11週 石油化学(ベンゼン・トルエン・キシレン誘導体,C4オレフィンからの誘導体)
12週 石油化学(ベンゼン・トルエン・キシレン誘導体,C4オレフィンからの誘導体)
13週 天然ガス化学(合成ガスの製造,メタノール,アンモニアの合成)およびC1化学(Fischer-Tropsch反応)と新エネルギー、石炭化学(石炭の乾留,ガス化,液化)
14週 天然ガス化学(合成ガスの製造,メタノール,アンモニアの合成)およびC1化学(Fischer-Tropsch反応)と新エネルギー、石炭化学(石炭の乾留,ガス化,液化)
15週 到達度試験
16週 答案返却とまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験到達度試験合計
総合評価割合4060100
基礎的能力000
専門的能力4060100
分野横断的能力000