到達目標
本科目は、実験を遂行して得られた実験結果を正確に整理・評価し、それらを報告書にまとめる能力を持てるようになることを目標とする。構造力学実験では、振動解析や応力解析の理論を理解することを目標とする。水環境工学実験では各水質項目を理解し、排水処理施設の基本的処理機能を評価できる能力を養成する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
実験への取組みの態度(小テスト、計画書の作成など) | 課題として与えられた小テスト、計画書の作成を全て正しく実施している。 | 課題として与えられた小テスト、計画書の作成を全て実施している。 | 課題として与えられた小テスト、計画書の作成の一部が欠けている。正しく実施されていない。 |
報告書 | 実験項目の理論背景や実験による具体的な現象を理解し、その内容を文章で考察することができる。 | 全ての実験項目に対する報告書に正しくまとめることができる。 | 実験項目に対する報告書の一部が欠けている。報告書を正しくまとめることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
〔構造力学実験〕 構造力学実験では、振動測定実験、アーチとラーメンの応力測定実験を行う。振動測定実験を通じて振動現象の本質を理解し、構造物の耐震性について考えてもらいたい。アーチとラーメンの応力測定実験を通じては、応力解析法を理解すると共に、構造上の特性を把握してもらいたい。(担当 丸岡)
〔水環境工学実験〕 水環境工学実験では、水環境、下水道に関する基本的な専門知識・技術や影響線の計算法を体得するため、本校の生活排水処理施設の処理機能を解析し、下水の性質、水質項目、活性汚泥法、維持管理指標について理解してもらいたい。(担当 矢口、金子)
授業の進め方・方法:
クラスの学生をA、Bに分け、実験等の説明や報告書作成を除いて隔週毎に構造/水環境を交互に実験する。
〔構造力学実験〕 1自由度系の振動測定、模型2ヒンジアーチの応力測定、模型ラーメンの応力測定に関する実験を行う。
〔水環境工学実験〕 本校生活排水処理施設の流入水、処理水、曝気槽混合液について以下の水質項目を分析し、処理機能を評価解析し報告書にまとめる。①BOD, COD, DO ②SS, MLSS, MLVSS, pH ③(曝気槽混合液の)酸素利用速度、沈降特性
注意点:
事前に予習を行い、実験内容を理解して実験に臨むこと、実験後は時間を空けずに実験結果の整理を行い、報告書を作成することが必要である。実験では機械設備や化学薬品を使うので、事前に教職員からの説明をよく聞いて指示通りに行ってもらいたい。報告書など提出物によって理解度を確認する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
振動測定実験の説明(1) |
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2週 |
振動測定実験の説明(2) |
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3週 |
水環境工学実験の説明(1) |
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4週 |
水環境工学実験の説明(2) |
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5週 |
アーチの応力測定実験の説明(1) |
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6週 |
アーチの応力測定実験の説明(2) |
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7週 |
本校生活排水処理施設の見学(1) |
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8週 |
本校生活排水処理施設の見学(2) |
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2ndQ |
9週 |
ラーメンの応力測定実験の説明(1) |
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10週 |
ラーメンの応力測定実験の説明(2) |
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11週 |
水環境実験計画書の作成(1) |
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12週 |
水環境実験計画書の作成(2) |
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13週 |
A: 振動測定実験(1) B: 分析項目①~③の実験(1) |
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14週 |
A: 振動測定実験(2) B: 分析項目①~③の実験(2) |
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15週 |
実験予備日 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
A: 分析項目①~③の実験(1) B: 振動測定実験(1) |
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2週 |
A: 分析項目①~③の実験(2) B: 振動測定実験(2) |
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3週 |
A: アーチの応力測定実験(1) B: 分析項目①~③の実験(1) |
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4週 |
A: アーチの応力測定実験(2) B: 分析項目①~③の実験(2) |
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5週 |
A: 分析項目①~③の実験(1) B: アーチの応力測定実験(1) |
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6週 |
A: 分析項目①~③の実験(2) B: アーチの応力測定実験(2) |
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7週 |
A: ラーメンの応力測定実験(1) B: 分析項目①~③の実験(1) |
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8週 |
A: ラーメンの応力測定実験(2) B: 分析項目①~③の実験(2) |
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4thQ |
9週 |
A: 分析項目①~③の実験(1) B: ラーメンの応力測定実験(1) |
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10週 |
A: 分析項目①~③の実験(2) B: ラーメンの応力測定実験(2) |
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11週 |
構造力学実験報告書の作成(1) |
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12週 |
構造力学実験報告書の作成(2) |
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13週 |
水環境工学実験報告書の作成(1) |
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14週 |
水環境工学実験報告書の作成(2) |
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15週 |
まとめ(授業評価アンケートの実施と報告書返却) |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。 | 3 | |
層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる。 | 3 | 後8 |
各種の流量測定の方法を理解し、器具を使って実験できる。 | 3 | 後2 |
常流・射流・跳水に関する実験について理解し、実験ができる。 | 3 | 後8 |
いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し、その実験や実践ができる。 | 3 | 後1 |
実験・実践の結果を解析等によって考察することができる。 | 3 | 後13 |
評価割合
| 実験への取組みの態度(小テスト、計画書の作成など) | 報告書 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 20 | 80 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |