到達目標
岸付近の波浪と波力に関する用語、防波堤の安定計算を正しく理解し,それらの大きさを正確に求める知識を習得する事が目標である。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 波長等の海の基本的な特性量が計算できる | 海の基本的な量を理解し、計算できる | 海の基本的な量を理解できない |
評価項目2 | 浅海域の各種の波浪変形を説明・計算できる | 各種波浪変形を理解できる | 各種波浪変形を理解できない |
評価項目3 | 波力と防波堤の安定性の説明と計算ができる | 波力算定と安定性の計算方法を理解できる | 波力と防波堤の安定性を理解できない |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達目標 B-1
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学習・教育到達目標 B-2
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教育方法等
概要:
本科目は、建設環境工学(土木工学)の主要分野の一つである水工水理学と関連性が深い事から必修科目となっている。海岸工学は、港湾・海岸施設を含めた陸地へ絶えず押し寄せる波の力をいかに受け止めるかを研究する学問である。海岸付近に発生する砂浜の欠損や防波堤の設計外力の評価等を含め、第一に海面の水位変動を解明する事が必要である。本教科は、海岸に発生する様々な現象や港湾構造物の設計の際に重要な波浪および海浜流の諸元に関する基礎知識の習得を目標としている。
授業の進め方・方法:
海に囲まれた日本では、台風(storm)や高潮(storm surge)等による被災、津波(Tsunami)による大災害、激しい海岸侵食(erosion)に悩まされている。また、海と陸の接点には,港(port)が建設され、現在では海陸交通の結節点として人・物・文化の交流の場となり、膨大な物資の流通拠点(distribution position)となっている。
本授業では、我が国を取り巻く海岸の現状や海象条件、港湾の重要性を説明した後、特に重要な海の波と流れ場の諸性質と大きさの評価方法と、港湾施設で重要な防波堤に作用する波力を算定方法について解説する。
注意点:
授業の進行・理解度を把握するために、ノートを集める。授業内容によって、コンパスや分度器などの文房具が必要となるので、適宜指導教員の指示に従う事。また、電卓は必携である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
海洋と海岸(ocean and coast)および記号の定義(fundamental character and mark) |
波の基本的性質が理解できる
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2週 |
波の分類と特徴(wave classification and characteristic)と分散関係式 |
波の分類を理解し、分散関係式で波の波長を計算できる
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3週 |
波長算定(wave length)と水粒子流速と軌跡の算定(particle velocity and trajectory) |
相対水深によって波を分類し、それらの特性を理解し、水粒子の軌跡を計算できる
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4週 |
動水圧分布(hydrodynamic pressure)と波浪変形の種類(deformation and feature) |
相対水深によって波を分類し、波動成分の取り扱いを理解できる。また、変形の種類を理解できる
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5週 |
水深変化と構造物に伴う現象 |
浅海域における8種類の波浪変形を理解できる
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6週 |
海底摩擦と戻り流れ、流れ(current) |
摩擦と戻り流れ現象を理解できる。また、海浜流のメカニズムを説明できる。
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7週 |
ケーソンに作用する波力と安定性および漂砂現象(wave pressure attacked caisson and stability, sand drift) |
波圧分布と波力算定方法を理解し、防波堤の安定性を計算できる
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8週 |
到達度試験(答案返却とまとめ)
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間違った問題の正答を算出する事ができる
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 水理 | 波の基本的性質について理解している。 | 3 | |
波の基本的性質について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 到達度試験 | 小テスト・課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 100 |