地盤工学Ⅱ(4111)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地盤工学Ⅱ(4111)
科目番号 0198 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 _建設環境工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 清原 雄康

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1斜面の安定について地盤条件に応じた安定計算が出来る.斜面の安定計算方法を理解している.斜面の安定計算方法を理解している.
評価項目2浅い基礎地盤条件に応じた安定計算が出来る.浅い基礎計算方法を理解している.深い基礎の計算方法を理解している.
評価項目3深い基礎地盤条件に応じた安定計算が出来る.浅い基礎計算方法を理解している.浅い基礎計算方法を理解している.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土中の応力状態,せん断破壊に関する知識をふまえ,実践的な土構造物の設計の考え方を習得し,時代の変化に適応できる工学的素養を身につける.
授業の進め方・方法:
地盤工学Ⅱの続きであり,地盤の代表的な破壊形態であるせん断破壊をもとに,斜面の安定問題,基礎の支持力の考え方を修得する.また浅い基礎(フーチング,ベタ基礎など)については,道路橋示方書と建築基礎構造設計指針,深い基礎(杭基礎)については,道路橋示方書,建築基礎構造設計指針に則して説明をする.建設発生土の処理についての講義も行う.
注意点:
教科書を中心に演習書等を使用し授業を進める.授業の区切りごとに宿題を課して自宅学習をしてもらう.
三角関数,力の成分分解の知識を多用するので復習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地盤中に作用する応力の成分,応力の変換,主応力.
主応力を用いた応力表現,最大せん断応力.
2週 地盤中に作用する応力の成分,応力の変換,主応力.
主応力を用いた応力表現,最大せん断応力.
3週 モール円での応力表示,極.
一面せん断試験による土質定数の決定.
4週 モール円での応力表示,極.
一面せん断試験による土質定数の決定
5週 密排水三軸試験による土質定数c,の決定,ダイレイタンシー.
圧密非排水試験・非圧密非排水試験のモールの円と土質定数.過剰水圧の発生.

6週 密排水三軸試験による土質定数c,の決定,ダイレイタンシー.
圧密非排水試験・非圧密非排水試験のモールの円と土質定数.過剰水圧の発生.
7週 排水条件とせん断挙動まとめ,短期,長期問題.
せん断試験の演習問題.
8週 基礎形式の分類,地盤の破壊のタイプ,極限支持力,許容支持力,N値
浅い基礎地盤の支持力モデル(テルツァーギの支持力理論)
2ndQ
9週 擁壁に作用する土圧とその種類,ランキンの土圧論.
10週 土圧合力,クーロンの土圧論.
11週 上載荷重,粘着力がある時,土質が変化する時の土圧,演習.
地下水がある時の土圧,地震時土圧.
12週 上載荷重,粘着力がある時,土質が変化する時の土圧,演習.
地下水がある時の土圧,地震時土圧.
13週
14週 設計用の土圧公式,山留め壁に作用する土圧
15週 到達度試験
16週 答案返却とまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土のせん断試験を説明できる。4前1
砂質土と粘性土のせん断特性を説明できる。4前4
土の破壊基準を理解している。4前4
土のせん断試験について考察できる。4前3,前4
土のせん断特性を説明できる。3前7
土の破壊規準を説明できる。4前4,前7
有効応力と間隙水圧の関係を理解している。4前2,前5
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。2前4
有効応力の原理を説明できる。4前6
液状化について説明できる。4前3,前6
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4前6
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000