水理学Ⅱ(4121)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 水理学Ⅱ(4121)
科目番号 0200 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 _建設環境工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 最新水理学Ⅰ/大西外明/森北出版
担当教員 藤原 広和

到達目標

用語を理解し説明できること。  層流・乱流および常流・射流の分類を理解し、説明・判定できること。 様々な断面に対する限界水深が計算できること。管路におけるエネルギ消耗を理解し、流量が計算できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1層流・乱流および常流・射流の分類を理解し、説明・判定できる層流・乱流および常流・射流の分類を概ね理解できる層流・乱流および常流・射流の分類を説明・判定できない
評価項目2様々な断面に対する限界水深が計算できる様々な断面に対する限界水深の計算方法を概ね説明できる限界水深の計算ができない
評価項目3管路におけるエネルギ消耗を理解し、流量が計算できる管路におけるエネルギ消耗を概ね理解し、流量が計算できる管路における流量が計算でない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
人類の歴史は河や海と深く関わっている。水は生命を維持するために無くてはならないものであり、生活用水、農業用水、工業用水などに利用し、生活を豊かなものにしている。しかし、時として洪水、津波、土石流などのように生命、財産を奪うこともある。水理学は河川改修、海岸堤防、上下水道、ダム、各種水利施設などの設計に用いられる。この授業では水の運動に関する基本的概念と原理につて説明し、その基本的性質を学ぶ。水とはどのような物理的性質のものか理解すること、流体の基礎式を導き、いろいろな条件で考察できることが目標となる。
授業の進め方・方法:
3年生の水理学Ⅰの続きである。微小要素に働く力や運動量の釣り合いから基本式を導き、境界条件から解を求めて考察する。流れは乱れているかどうかで層流と乱流に、時間的に変化しているかどうかで定常流と非定常流に、自由表面があるかどうかで管水路と開水路に区分され、その状況で流れの様子はかなり異なる。そこで、エネルギ消耗の概念を導入して工学的に重要である様々な流れ、特に管水路について解説する。適宜演習課題がある。
注意点:
授業計画の各項目の内容について説明し、演習問題、課題により理解を深める。数学的な記述が多いので、基礎数学や微分積分学を理解しておく必要がある。計算問題が多いので関数電卓は必携である。演習では各自の理解度を自覚できる。建設技術者にとっては基礎的科目となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 攪乱の伝播・常流・射流・フルード数・比エネルギと限界水深
いろいろな断面に対する限界水深
2週 跳水現象
層流と乱流、損失ヘッド、粘性
3週 層流 クエット流れ、ハーゲン・ポワズユ流れ(平行平板)
ハーゲン・ポワズユ流れ(円管)
4週 摩擦抵抗係数と層流
演習
5週 乱流の速度変動と混合距離・渦動粘性係数
管路乱流における流速分布の対数則
6週 乱流の摩擦抵抗
滑らかな管の流量
7週 粗い管・遷移粗面管
適用条件の決定-管径の問題
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000001030
専門的能力6000001070
分野横断的能力0000000