河川工学(4353)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 河川工学(4353)
科目番号 0209 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _建設環境工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 水文学/風間聡/コロナ社
担当教員 藤原 広和

到達目標

用語を理解し説明できること。河川の基本的特徴を理解すること。 降水、蒸発、河川、湖沼、地下水といった水文物理
過程を理解すること。 水文予測手法を理解すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1わが国における河川と人のかかわりについて,その変遷を説明できる.わが国における河川と人のかかわりについて,その変遷を概ね説明できる.わが国における河川と人のかかわりについて,その変遷を説明できない.
評価項目2河川の作用と流域地形の関係,わが国における降水と河川の特色について説明できる.河川の作用と流域地形の関係,わが国における降水と河川の特色について概ね説明できる.河川の作用と流域地形の関係,わが国における降水と河川の特色について説明できない
評価項目3流域規模での水循環を説明でき,降雨から河川流出を計算できる.流域規模での水循環を説明でき,降雨から河川流出を簡単なモデルで計算できる.流域規模での水循環を説明でき,降雨から河川流出を計算できない
評価項目4河川計画に必要な確率降雨,再現期間を計算できる.河川計画に必要な確率降雨,再現期間の基本的な計算をできる.河川計画に必要な確率降雨,再現期間を計算できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
河川は生活する上で不可欠なものである。この河川利用として、生活用水、農業用水、工業用水などがあり、最近では河川環境を考慮した河川計画が行われている。しかし、洪水時には河川が氾濫し、災害もしばしば起きている。また、河川の水質汚濁や塩害も問題となっている。河川工学では河川の形態と性質を踏まえ、降水、蒸発、河川、湖沼といった水文物理過程を主に学び、その予測手法について解説する。流量を安全に流すための河川構造物を設計するための基礎知識となる。今後の設計等で生かせるように、雨量から流出解析を行い、河川流量を求める方法を理解できるようになることが目標である。
授業の進め方・方法:
河川の一般的特徴について説明し、降水、蒸発、河川、湖沼といった水文物理過程を主に学び、その予測手法について解説する(水文量の統計的取り扱いも含む)。また、青森県や東北地方の河川や湖沼、降水量についても学習し、適宜演習を取り入れ、理解を深める。
注意点:
主として水を取り扱う科目なので、水理学を理解しておく必要がある。水域環境問題や防災を考えるうえでの基礎知識ともなる。演習等があるので関数電卓は必携である。また、演習により各項目の理解度を自覚できる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週 河川の分類(地理的分類、地形的分類、法律的分類)、河川区域、流域と分水界、流域形状とその定量的特徴(平均幅員、形状係数、河川密度) 河川の分類、河川区域、流域と分水界、流域形状とその定量的特徴について理解できる
4thQ
9週 河川の形態と特徴、河川流水の3作用、河川の3区分、3分類、地形形態 河川の形態と特徴、河川流水の3作用、河川の3区分、3分類、地形形態について理解できる
10週 水の循環、地球上の水の構成比、日本における水循環特性、日本の気象特性 水の循環、地球上の水の構成比、日本における水循環特性、日本の気象特性について理解できる
11週 静水圧(密度変化がある場合) 静水圧(密度変化がある場合)を計算できる
12週 降水とその評価(降水の種類・特性、確率年の概念)
降水とその評価(流域平均雨量・降水量調査、正規分布)
降水とその評価について理解できる
13週 降水とその評価(対数正規分布、Hazenプロット)、遮断、蒸発散、浸透 降水とその評価について理解できる
14週 流出計算(流出関数、貯留関数、タンクモデル) 流域の流出計算ができる
15週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000001030
専門的能力5000001060
分野横断的能力100000010