科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 倫理
科目番号 0063 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 未来創造工学科(一般科目) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布し、教科書は使用しません。問題集として「大学入試センター試験対策 チェック&演習 倫理」(数研出版)を適宜利用する。
担当教員 千田 芳樹

到達目標

【教育目標】B,F
①人間における倫理的問題の基礎を理解できる。
②基本的な西洋の倫理思想を理解できる。
③現代の倫理的な諸問題(環境および技術の倫理)の基礎を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
どんな事柄が倫理的な問題であるかを理解できる。どんな事柄が倫理的な問題であるかを理解し、その領野について簡単に説明できる。どんな事柄が倫理的な問題であるかを理解できる。どんな事柄が倫理的な問題であるかを理解できない。
古代・近代の西洋倫理思想を理解できる。古代・近代の西洋倫理思想を理解し、習った学説・概念を簡単に説明できる。古代・近代の西洋倫理思想を理解できる。古代・近代の西洋倫理思想を理解できない。
現代の倫理的な諸問題の基礎を理解できる。現代の倫理的諸問題を理解し、その本質について簡単に説明できる。現代の倫理的な諸問題について理解できる。現代の倫理的な諸問題を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
倫理学の根本問題の一つは「善く生きる」とは何かを探求することである。この問題意識のもとで、身近な事象や現代的な社会問題を取り上げながら、西洋倫理思想からの解説を試みる。それを通じて、受講者には自分自身の「善き生」を考えてもらう。
授業の進め方・方法:
主に講義形式で授業を進める。適宜、問題演習の時間を設ける。前期は遠隔授業により、PowerPoint資料を提示して解説をおこなう。
注意点:
【事前学習・履修上の注意点】配布プリントを事前に読み、前回の授業内容等を振り返っておくこと。問題演習の時間を設けるので、学習内容の復習をしっかりと行っておくこと。
【評価方法・評価基準】試験結果100%で評価する。詳細は第一回目の授業で告知する。哲学者の倫理思想を中心とした基本事項の理解の程度を評価する。中間試験および期末試験の総合成績60点以上で単位取得とする。なお、前期の中間試験は遠隔授業期間のため、行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション、および青年期と自己形成 授業への導入および説明、および人間の生涯における青年期の意義を理解できる。
2週 古代ギリシャの思想(1) 古代ギリシャの神話と自然哲学について理解できる。
3週 古代ギリシャの思想(2) ソフィストとソクラテスの哲学を理解できる。
4週 古代ギリシャの思想(3) プラトンの哲学を理解できる。
5週 古代ギリシャの思想(3) アリストテレスの哲学を理解できる。
6週 ヘレニズムの思想 エピクロスとゼノンの哲学を理解できる。
7週 キリスト教思想(1) キリスト教の母体となったユダヤ教について理解できる。
8週 キリスト教思想(2) イエスの教えを理解できる。
2ndQ
9週 キリスト教思想(3) キリスト教の発展について理解できる。
10週 ルネサンス ルネサンスについて理解できる。
11週 宗教改革 ルターの宗教改革を理解できる。
12週 モラリスト モンテーニュ、パスカルの思想を理解できる。
13週 近代哲学(1) デカルトの哲学を理解できる。
14週 近代哲学(2) スピノザ、ライプニッツの哲学を理解できる。
15週 まとめ 前期のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 近代哲学(3) ベーコン、ロックの哲学を理解できる。
2週 近代哲学(4) バークリ、ヒュームの哲学を理解できる。
3週 近代政治思想(1) ホッブズ、ロックの社会契約論を理解できる。
4週 近代政治思想(2) ルソーの社会契約論を理解できる。
5週 功利主義(1) ベンサムの功利主義を理解できる。
6週 功利主義(2) ミルの功利主義を理解できる。
7週 カントの哲学(1) カントの理論哲学を理解できる。
8週 カントの哲学(2) カントの実践哲学を理解できる。
4thQ
9週 中間試験 中間試験
10週 ヘーゲルの哲学 ヘーゲルの哲学を理解できる。
11週 実存哲学(1) キルケゴールとニーチェの思想を理解できる。
12週 実存哲学(2) ハイデガーとヤスパースの哲学を理解できる。
13週 プラグマティズム プラグマティズムを理解できる。
14週 分析哲学(4) ウィトゲンシュタインの哲学を理解できる。
15週 まとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後13
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。2前12,後1
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。2後14
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。1後6
社会における技術者の役割と責任を説明できる。1後6
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。2後5
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。2後5
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2前11,前12,前13,前14,後3,後4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
西洋倫理思想10000000100