日本語表現法

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語表現法
科目番号 0089 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(一般科目) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 小野 千尋

到達目標

日本語表現を適切に理解、表現することができるようになる。語彙、文章構成や、敬語等を含む表現の社会性を併せて学習し、場面に応じて自らの意見を適切かつ説得的に表現する力を修得する。
教育目標B 学習・教育到達目標B-2

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語表現の課題や方法について多角的に理解できる日本語表現の課題や方法についておおむね理解できる日本語表現についての課題や方法が理解できない
評価項目2文法的に適切な日本語表現で、根拠を明らかにして論述することができる文法的に適切な日本語表現で、論述する方法を知ることができる適切な日本語表現を理解し、使用することができない
評価項目3高度な敬語を理解し、適切に使用することができる一般的な敬語を理解し、使用することができる敬語を理解し、使用することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
表現の課題や問題点、学術的な論述を見据えた論理的な文章の表現方法について学習し、事実と意見を分けた論述ができるようにする。併せて敬語等の社会生活にあたって必要となる適切な日本語表現についても発表や小レポートを通して修得する。
授業の進め方・方法:
文法、文章構成、論述方法、敬語等を合わせた実践的な日本語表現について、講義、論述等の演習、2,3週ごとに行う小レポートの提出、授業内発表を通して学習する。
注意点:
評価方法・評価基準:定期試験、授業内発表、小レポートにより日本語表現に関する知識、並びに日本語の習熟度を評価する。
事前学習:文章表現やコミュニケーションで困ったこと、将来必要となると思われることについて考えておく。日頃から図書、雑誌、論文、インターネット上のニュースやコラム等、好き嫌いなく様々な文章を読み、誰が書いたものか、どのような内容が書かれているのかを意識すること。
持参するもの:プリントを配布するので、ファイリングできるものを用意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語表現とは何か考える 授業の目標と各自の課題を理解する
2週 コミュニケーションとは何かを考える1 日本語表現の機構を理解する(文法、構成、敬語)
3週 コミュニケーションとは何かを考える2 日本語表現の機構を理解する(文法、構成、敬語)
4週 コミュニケーションとは何かを考える3 日本語表現の機構を理解する(文法、構成、敬語)
5週 ミニプレゼンテーション(ビブリオバトル) 人に伝える表現の課題や工夫が理解する
6週 事実を読み取る 文章や図表から事実を読み取る方法を理解する
7週 表現の倫理と著作権について学ぶ 表現の倫理と著作権について理解する
8週 論理的な文章を読む1 事実と意見の書き分けについて理解することができる
2ndQ
9週 論理的な文章を読む2 順序立てて意見を述べる方法を理解することができる
10週 論理的な表現の検討 分かりやすい表現の方法を理解することができる
11週 論説のための語彙の習得 論述に必要な語彙を身につける
12週 推敲・要約の方法の習得 文章の推敲・要約の仕方を身につける
13週 長文要約の方法の習得 長文の要約の仕方を理解することができる
14週 まとめ(要約・引用・意見) 根拠を示し意見を述べることができる
15週 定期試験
16週 達成度の点検 学習内容の確認(エントリーシート、小論文対策)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3

評価割合

試験70発表10相互評価態度ポートフォリオその他(小レポート)20合計
総合評価割合701000020100
基礎的能力701000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000