科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 文学
科目番号 0090 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(一般科目) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 小野 千尋

到達目標

日本の古典文学作品を通じて、時代背景や当時の人のものの見方や考え方を理解することができる。文化や社会、他者に対し広い視野を持って受け入れ、自己の考えを深める力を養う。
教育目標B 学習・教育到達目標B-2

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古典作品の時代背景や当時の人の物の見方や考え方を十分に理解することができる古典作品の時代背景や当時の人の物の見方や考え方を一通り理解することができる古典作品の時代背景や当時の人の物の見方や考え方を理解することができない
評価項目2古典作品を通じて、自己の物の見方や考え方を深めたり広げたりすることができる古典作品を通じて、自己の物の見方や考え方に気付き、深めようとすることができる古典作品を通じて、自己の物の見方や考え方について気付きを得ることができない
評価項目3作品に対するの自己の考えを根拠をもって効果的に表現できる作品に対する自己の考えを文章で表現できる自己の考えを文章で表現できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本の古典文学作品とそれに関する資料を通して、文化的な背景を理解、考察し、記述する。
多角的な視野を持って長く読み継がれてきた作品を読解して考えを深め、問いに対して自らの意見を持つことができるようにする。
授業の進め方・方法:
講義形式で、配布された古典文学作品とそれに関連する資料について、読み、理解し、考察する。作品毎に課されるレポート作成により学習する。
注意点:
評価方法・評価基準:作品毎に課するレポートの内容で評価する。作品および作品の成立した時代や文化的背景への理解、問いに対する自らの意見が明確に論述されていることを評価基準とする。
事前学習:今までに学習したことのある作品があれば、ノートや教科書、便覧等を振り返っておくと理解が深まる。
持参するもの:プリントを配布するので、ファイリングできるものを用意すること。また、古語辞典を持参することが望ましい。(電子辞書も可。出版社不問。中学で使用したものでも構わない。)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 日本文学を学ぶにあたって 授業の目標と学習の仕方を理解することができる
2週 現代に生きる古典文学を考える 我々がどのように古典文学と関わっているのか多面的に考えることができる
3週 『百人一首』を読む1 『百人一首』及び和歌についての基礎知識を身につける
4週 『百人一首』を読む2 『百人一首』の和歌表現の面白さや背景について理解することができる
5週 『百人一首』を読む3 表現技法「本歌取り」を通して共有される知識について考えることができる
6週 『枕草子』を読む1 『枕草子』の時代背景、構成について理解することができる
7週 『枕草子』を読む2 『枕草子』の表現の特徴と踏まえられた知識について理解することができる
8週 『枕草子』を読む3 作者の物の見方や考え方の特徴について考えることができる
4thQ
9週 『方丈記』を読む1 『方丈記』の成立や時代背景、作者について理解することができる
10週 『方丈記』を読む2 『方丈記』の歴史の記述を他作品と比較して理解することができる
11週 『方丈記』を読む3 「知っていること」「実際に見たこと」について、自らの意見を論述することができる
12週 『徒然草』を読む1 『徒然草』の時代背景、作者、内容について理解することができる
13週 『徒然草』を読む2 『徒然草』における、書くこと、書き留めることについて考えることができる
14週 『徒然草』を読む3 先行論を踏まえ、作品に対する自らの意見を論述することができる
15週 達成度の点検と文献紹介 学習内容の点検
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000