人文社会科学Ⅱ（E）

科目基礎情報

学校	一関工業高等専門学校	開講年度	令和04年度 (2022年度)
授業科目	人文社会科学Ⅱ（E）
科目番号	0115	科目区分	一般 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	未来創造工学科（一般科目）	対象学年	5
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	授業の際に配布する資料に基づいて実施する
担当教員	平林 一隆,津田 大樹,千田 芳樹,渡邉 美希

到達目標

①情報伝達の方法と社会の問題について理解し自分の考えを発表できる
②現代の正義論について学び、哲学・倫理学が現代社会の諸問題にどのようにアプローチしているのかを理解する。
③自然・社会と技術の関わりおよびその役割・意義について理解できる。
④平安時代の文学、特に『枕草子』について、当時の時代背景や文化的状況を踏まえ、現代の感覚と比較しながら読解できる。
【教育目標】Ｂ・Ｅ

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安(優)	標準的な到達レベルの目安(良)	未到達レベルの目安(不可)
①資料の読解と論理的考察	資料を正しく読み記述内容を理解するとともに示された課題について発展的に考察することができる	資料を読み記述内容の概略を理解するとともに示された課題について考察することができる	資料を読んで記述内容を理解し考察することができない
②現代の正義論をめぐる議論についての理解	現代の正義論をめぐる代表的な論者の立場を理解し、説明できる。	現代の正義論をめぐる代表的な論者の立場を理解できる。	現代の正義論をめぐる代表的な論者の立場を理解できない。
③自然・社会と技術の関わり等についての多角的・複合的理解	自然・社会と技術の関わり等について、多角的・複合的に理解できる。	自然・社会と技術の関わり等について、多角的に理解できる。	自然・社会と技術の関わり等についての多角的に理解できない。
④平安文学の多角的な理解	『枕草子』について、当時の時代背景や文化的状況を踏まえ、現代の感覚と比較しながら読解できる。	『枕草子』について、当時の時代背景や文化的状況を理解できる。	『枕草子』について、当時の時代背景や文化的状況を理解できない。

教育方法等

概要:

社会の諸課題について異なる専門領域からの複数の視座によって多角的に理解し考える。

授業の進め方・方法:

講義は複数の教員が順次担当し、各々のテーマに基づいて授業を展開する

注意点:

【事前学習】事前に資料を十分に読み、また関連する時事的な問題についても調べておく。
【評価方法・評価基準】レポートおよび試験で評価する。また学修単位科目であるため、各担当者が課す学修レポートの提出が単位取得の条件（３/4以上の提出）となる。詳細は第１回目の授業で告知する。総合成績60点以上を単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

必履修

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	情報伝達の技術とコミュニケーション	情報伝達の方法と社会との関連性を理解し自分の考えを発表できる
		2週	情報伝達の技術とメディア	情報伝達の技術とメディアとの関連性を理解し自分の考えを発表できる
		3週	情報伝達と社会的主体性	情報伝達と社会における個人の主体性の関連を理解し自分の考えを発表できる
		4週	情報伝達の技術と現代社会	現代における情報伝達の方法と社会の問題について理解し自分の考えを記述できる
		5週	現代の正義論を学ぶ	ロールズの政治哲学が分かる―『正義論』を中心に－
		6週	ノージックのロールズ批判を学ぶ	ノージックのリバタリアニズㇺの基礎が分かる
		7週	サンデルのロールズ批判を学ぶ	サンデルのコミュニタリア二ズムの基礎が分かる。
		8週	マッキンタイア、テイラーのコミュニタリアニズムの概要を学ぶ。	マッキンタイア、テイラーのコミュニタリアニズムの概要を理解できる。
	2ndQ
		9週	社会的資源配分・生産性向上と経済効率の考え方	主な経済学説が、社会的資源配分や生産性の向上について、どのような意味で効率的と捉えているかが理解できる。
		10週	『自動車の社会的費用』を読む	『自動車の社会的費用』（宇沢弘文 著）を読み、主な経済学説の意義と限界について理解することができる。
		11週	地球温暖化と経済成長	地球温暖化問題を、社会的共通資本などの概念をもとに、これからの経済成長との関係を視野に入れ、考察することができる。
		12週	『枕草子』の背景	『枕草子』や『源氏物語』が成立した、一条朝の貴族社会と文化が理解できる。
		13週	『枕草子』日記章段を読む	『枕草子』の日記章段を、中関白家と関わらせながら読み味わうことができる。
		14週	『枕草子』類聚章段・随想章段を読む	『枕草子』類聚章段・随想章段を、当時の和歌文化や現代の自分たちの感覚と比較しながら読み味わうことができる。
		15週	まとめ	学習内容を確認し総括することができる
		16週

評価割合

	課題１	課題２	課題３	課題４	合計
総合評価割合	25	25	25	25	100
論理的読解と論述	25	0	0	0	25
現代の正義論	0	25	0	0	25
自然・社会と技術の関わり等についての多角的・総合的理解	0	0	25	0	25
平安文学の多角的な理解	0	0	0	25	25