ものづくり実験実習E

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 ものづくり実験実習E
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(共通専門科目) 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:株式会社モディー,”PIUSにみる車両工学概論”,理工図書 / 教材:分解組立マニュアル
担当教員 秋田 敏宏,藤田 実樹,伊藤 一也

到達目標

①ものづくりの基本的な考え方を理解できる。
②基本的な工具の使用方法を理解できる。
③チームによる作業ができる。
【教育目標】C,D
【キーワード】5S,QCDS,三現主義,絶縁,テスター,電気自動車

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ものづくりの基本的な考え方を理解できる。5S,QCDS,三現主義について理解したうえで実習を行うことができる。5S,QCDS,三現主義について理解できる。5S,QCDS,三現主義について理解できていない。
基本的な工具の使用方法を理解できる。レンチなどの工具,テスターや圧着工具を正しく使用できる。レンチなどの工具,テスターや圧着工具をほぼ正しく使用できる。レンチなどの工具,テスターや圧着工具を正しく使用できない。
チームによる作業ができる。チームで協力して積極的に実習に取り組むことができる。チームで協力して実習に取り組むことができる。チームで協力して実習に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ものづくりに必須な考え方を身につけるために,電気自動車を題材とした実験実習を総合的に行う。また,幅広い視点を持ちながらチーム作業を行うことで,コミュニケーション力などの社会人基礎力を身につける。
授業の進め方・方法:
実習を伴う授業回は,実習機材等の関係で半数のみが実習し,残り半数は講義を行う。
例えば5週と6週の内容は,半数毎に交互に行う。
安全に配慮しながら実習を行います。
注意点:
【事前学習】
 教科書などにより講義・実習の内容を事前に確認しておく。
【評価方法・評価基準】
 詳細は第1回のガイダンスで告知する。総合成績60点以上を単位取得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体説明および概要説明 実習概要が理解できる。
2週 【講義A】ものづくり基礎 ものづくりに対する考え方や教材である電気自動車の基本構造を理解できる。
3週 【講義B】ものづくり基礎 5Sや生産管理のために必要な基本事項を理解できる。
4週 【講義C】ものづくり基礎 PDCAや三現主義について理解できる。
5週 【講義D1】絶縁の概念と工具の使い方 絶縁に関する基本事項を理解する。また,基本的な工具の使用方法が理解できる。
6週 【実習D2】バッテリー・電圧測定 テスターによる抵抗測定および電圧測定ができる。
7週 【実習E1】コネクタ 圧着工具の使った作業ができる。
8週 【実習E2】タイヤ タイヤ部分の分解組立作業により,基本的な工具を使った作業ができる。
2ndQ
9週 【講義F1】自動車の3要素 走る・曲がる・止まるに関する要素の基本について理解できる。
10週 【実習F2】コントローラ コントローラ部分の分解組立作業により,基本的な工具を使った作業ができる。
11週 【講義G1】モータ モータの回転数,減速比などから車速を求めることができる。
12週 【実習G2】モータ モータ部分付近の分解組立作業により,基本的な工具を使った作業ができる。
13週 【講義H1】電気要素 電気自動車における電気的な構成要素の基本について理解できる。
14週 【実習H2】電気要素 分解組立の実習を通じて,電気的な構成要素を理解できる。
15週 まとめ ものづくりの考え方,実習内容について振り返ることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。1前5,前7,前8,前10,前12,前14
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。1前5,前7,前8,前10,前12,前14
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。1前9,前11,前13
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。1前6,前8,前10,前12,前14
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。1前6,前8,前10,前12,前14
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。2前6,前8,前10,前12,前14
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。1前2,前3,前4,前5,前6,前8,前10,前12,前14
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。1前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8,前10,前12,前14
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。1前6,前8,前10,前12,前14

評価割合

課題報告書合計
総合評価割合6040100
講義中の演習課題60060
実習04040