実践技術Ⅰ

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 実践技術Ⅰ
科目番号 0010 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(共通専門科目) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント教材
担当教員 中嶋 剛,明石 尚之,小野 宣明,佐藤 要,貝原 巳樹雄,二階堂 満

到達目標

教員と企業技術者のチームティーチングにより、自主性、考える力、問題解決能力を養う。企業現場で使われている問題解決手法を学び、様々な課題の解決に取り組む。問題解決能力、創造性の育成を目標とする。

【教育目標】C,D,E

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①課題を設定できる。課題を的確に設定できる。課題を設定できる。課題を設定できない。
②課題解決手法などを理解し、課 題解決ができる。課題解決手法などを理解し、課題 解決がよくできる。課題解決手法などを理解し,課題ができる。課題解決手法などを理解できず、課題解決ができない。
③課題解決案など自らの考えを報告書としてまとめることができる。課題解決案など自らの考えを報告書として適切にまとめることができる。課題解決案など自らの考えを報告書としてまとめることができる。課題解決案など自らの考えを報告書としてまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地域の企業から問題解決手法を学ぶ。教員と企業のチームティーチングにより、自主性、考える力、問題解決能力を養い、問題解決能力、創造性を育成する。全15週のうち、3週の授業において企業技術者が、企業で使っている問題解決手法について講義する。
授業の進め方・方法:
遠隔授業で実施するので、自ら主体的に調査を行うこと。
注意点:
「授業内容・方法」に対応する内容を事前に確認しておくこと。また、前回の授業部分を確認して次の作業に当たること。与えられた課題に対して考察し、まとめを行う。遠隔授業で実施するので、自ら主体的に取り組むこと。
【評価方法・基準】
提出課題100%で評価する。内訳は、企業テーマ60%(3社×2週×10%)、自主テーマ40%(報告書40%)とする。詳細は第1回目の授業で告知する。総合成績60点以上を単位修得とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の概要を理解することができる。
2週 企業等からの問題解決手法① 企業等から教授していただく問題解決手法を理解し、簡単な問題解決に適用できる。
3週 問題解決① 前週学んだ問題解決手法を駆使して、問題解決に適用できる。
4週 企業等からの問題解決手法② 企業等から教授していただく問題解決手法を理解し、簡単な問題解決に適用できる。
5週 問題解決② 前週学んだ問題解決手法を駆使して、問題解決に適用できる。
6週 企業等からの問題解決手法③ 企業等から教授していただく問題解決手法を理解し、簡単な問題解決に適用できる。
7週 問題解決③ 前週学んだ問題解決手法を駆使して、問題解決に適用できる。
8週 学内課題の解決① 企業等から学んだ問題解決手法を用いて、分析を行うことができる。
2ndQ
9週 学内課題の解決② 企業等から学んだ問題解決手法を用いて、解決方法を考えることができる。
10週 学内課題の解決③ 企業等から学んだ問題解決手法を用いて、解決方法を考えることができる。
11週 学内課題の解決④ 企業等から学んだ問題解決手法を用いて、解決方法を考えることができる。
12週 学内課題の解決⑤ 企業等から学んだ問題解決手法を用いて、解決方法を考えることができる。
13週 学内課題の解決⑥ 企業等から学んだ問題解決手法を用いて、解決方法を考えることができる。
14週 学内課題の解決:報告書作成① 課題に対する報告書をまとめることができる。
15週 学内課題の解決:報告書作成② 課題に対する報告書をまとめることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。2
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。2
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。2
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000