機械加工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 機械加工学
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(機械・知能系) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:有浦泰常他,機械製作法Ⅱ,朝倉書店,参考書:1)海野邦昭,切削加工基礎のきそ,日刊工業新聞社,2)愛恭輔,現場で役立つ研削加工の勘どころ,日刊工業新聞社
担当教員 中嶋 剛

到達目標

①切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について理解・説明できる
②砥粒加工について,砥石の特徴,研削加工法の原理・方法を理解・説明できる
③特殊加工の種類,方法,特徴を理解・説明できる
④ものづくりにおいて適切な加工法,工程を提案できる
【教育目標】D

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について理解・説明できる切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について理解・説明できる切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について簡単な説明ができる切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法を説明できない
砥粒加工について,砥石の特徴,研削加工法の原理・方法を理解・説明できる砥粒加工について,砥石の特徴,研削加工法の原理・方法を理解・説明できる研削加工について,方法を理解・説明できる研削加工について,方法を理解・説明できない
特殊加工の種類,方法,特徴を理解・説明できる特殊加工の種類,方法,特徴を理解し原理を説明できる特殊加工の種類,方法,特徴を説明できる特殊加工の種類,方法,特徴を説明できない
ものづくりにおいて適切な加工法,工程を提案できるものづくりにおいて適切な加工法,工程を提案できるものづくりにおいて加工法,工程を考えることができるものづくりの加工法,工程を考えることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ほとんどの機械部品は,除去加工が施され,製品を目的形状に仕上げている。
本講義では,切削・研削・その他の特殊加工による除去加工法について説明し,切削・研削理論についても説明,理解することを目的とする。また,加工製品を評価する手法・規格についても説明し,実際の計測器の見学も行い,その知識を深めることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は,座学を中心に進める。授業前までに Moodle へ授業資料を掲載するので,予習のうえ授業に臨むこと。また,随時課題および理解度チェックの小テストを課すので,定めた期限までに必ず提出すること。1・2学年で実施した工作実習と関連が深いので,実習で得た知識・経験を生かして授業に臨んでほしい。演習・授業で使うので,電卓は常時持参すること。
注意点:
【評価方法・評価基準】
試験結果(100%)で評価する。抜き打ちでノート提出,小試験等を行い,学習の程度を確認することもあるのでしっかりと講義に臨む事。詳細は随時授業で告知する。
除去加工の方法,工作機械の種類・構造および加工製品の評価方法などの理解の程度を評価する。
総合成績60点以上を単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械加工の概要 除去加工とその種類を説明できる
最近の切削技術の動向を説明できる
2週 工作機械 工作機械の種類・構造・運動を説明できる
3週 切削加工の実際 フライス加工,旋盤加工,ドリル加工の説明ができる
4週 切削工具の選定,加工条件 工具カタログの見方と工具選定法が理解できる
5週 切削加工精度の向上のために 加工精度に及ぼす現象について理解し説明できる
6週 切削加工のまとめ 切削技術の総論を理解できる
7週 加工図面,加工方法,製品の評価法 形状幾何精度,加工法,製品の評価方法について説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 講義のまとめ
砥粒加工の種類
各種砥粒加工の種類を説明できる
10週 研削方法・理論 研削加工の原理・方法を説明できる
平面研削・円筒研削・心なし研削を説明できる
11週 研削砥石 砥石の3要素・5因子を説明できる
ツルーイング・ドレッシングを説明できる
12週 その他の砥粒加工 ホーニング,超仕上,ラッピングを説明できる
13週 特殊加工 放電加工,レーザ加工などの特殊加工技術とその特徴を説明できる
14週 工程管理・工作法のまとめ 加工形態・材料に合わせ,適切な加工方法を提案できる
15週 期末試験
16週 試験の解説
まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作溶接法を分類できる。4
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。4
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。4
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。4
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。4
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力5050
専門的能力5050
分野横断的能力00