科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 CAE
科目番号 0020 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(機械・知能系) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 SolidWorksで学ぶ応力・熱・流体シミュレーション、その他に自作配布資料を利用
担当教員 若嶋 振一郎

到達目標

①CAE解析の必要性や流れを理解し、実施上の注意点を踏まえた解析を実行できる
②構造解析の基本を理解し、構造設計、形状設計に解析結果を生かすことができる
③流体解析の基本を理解し、形状設計、流体機械の設計に解析結果を生かすことができる
④CAE解析結果をわかりやすく論理的に報告書にまとめることができる

【教育目標】C

【キーワード】
3D-CAD、CAE、 応力解析、流体解析

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
CAE解析の必要性や流れを理解し、各種の注意点を踏まえた解析を実行できるCAE解析の流れをよく理解し、各種の注意点を踏まえた解析を確実に実行できるCAE解析の流れを理解し、各種の注意点を踏まえた基本的な解析を実行できるCAE解析の流れを理解し、各種の注意点を踏まえた解析が実行できない
構造解析の基本を理解し、構造設計、形状設計に解析結果を生かすことができる構造解析の基本をよく理解し、構造設計、形状設計に解析結果を反映できる構造解析の基本をよく理解し、構造設計、形状設計に解析結果をある程度反映できる構造解析の基本をよく理解できず、構造設計、形状設計に解析結果を反映できない
流体解析の基本を理解し、形状設計、流体機械の設計に解析結果を生かすことができる流体解析の基本をよく理解し、形状設計、流体機械に解析結果を反映できる流体解析の基本をよく理解し、形状設計、流体機械に解析結果をある程度反映できる流体解析の基本がよく理解できず、形状設計、流体機械に解析結果を反映できない
CAE解析結果をわかりやすく報告書にまとめることができるCAE解析結果をわかりやすく報告書にまとめることができるCAE解析結果を報告書にまとめることができるCAE解析結果をわかりやすく報告書にまとめることができない

学科の到達目標項目との関係

 教育目標 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
①CAEの範囲のうち、「構造解析」および「流体解析」の2つの分野を対象に、CAEの基本と注意事項について学ぶ。
②与えられた課題の実践を通してその実際を学び、論理的な報告書にまとめる。その際、CAEによって得られた知見を座学で学んだ専門知識に基づき検討する。
③解析ツールは、本校の所有するSolidWorks Simulation/Flow Simulationライセンスを利用する。
授業の進め方・方法:
授業は配布資料を用いて説明を行う。資料などは、Moodleに掲載するので適宜参照のこと。
注意点:
【事前学習】
・材料工学、材料力学、流体力学、熱力学、偏微分方程式等の応用数学の知識を活用するので、予習・復習をしておくこと。
・コンピューターの基本的な使い方に習熟しておくほか、学校で用意しているCAD/CAEソフトウェア(SolidWorks)の自学自習用ライセンスを積極的に活用することが望ましい。
 自学自習用ライセンスの利用については、授業スタート時に説明する。
・事前に授業の内容を確認すること。また、理解を深めるためにテキストや配布資料中の演習問題の解析を自主的に実施することを勧める。

【成績評価】
・課題レポート100%(全2回)で評価する。
・課題レポートは必ず全て提出し、かつ6割以上の評価点を獲得することで合格とする。

【評価項目】
 1)計算のモデル化、境界条件・初期条件等のCAEに必要な設定が適切かどうか
 2)計算結果の評価のために、適切な可視化・グラフ化を行っているか
 3)計算結果に対して専門知識を活用した論理的な考察を十分に行っているか 
 4)CAE結果に基づく設計評価書(技術的報告書)として、モデル構造・形状との関係について改良や変更点の考察を十分に行っているか
  (感想文ではなく、何をどう設定し、どういう結果になったか、結果の理由の考察が十分に行われているか、を論理的に記述する)   
 
【評価基準】各項目についてA(95点),B(85点),C(75点),D(65点),E(59点)の5段階評価とし、記述の内容等により±を付し±5点の加点・減点を行うこともある。(未提出は0点)

総合成績については、課題を2つとも提出し、かつ、2回の課題の平均点を算出し、60点以上を単位習得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス CAEソフトウェアの起動方法、簡単な解析を実施し、CAEの基礎を理解する
2週 構造解析の基礎 例題や手計算を通して、有限要素法の基礎を理解する
3週 構造解析1 線形解析を実施し、解析結果の評価、メッシュ依存性などについて理解する
4週 構造解析2 振動解析・疲労解析を実施し、材料工学特性と解析結果の関係を理解する。
5週 構造解析3 熱応力解析を理解する
6週 構造解析4 複数条件での解析を実施し、実験計画法などのデータマイニングの基礎および形状最適化について学ぶ
7週 構造解析演習1 FEA課題レポートに取り組む
8週 構造解析演習2 FEA課題レポートに取り組む
4thQ
9週 流体解析の基礎 流体シミュレーションの操作方法について把握する
10週 流体解析1 外部流れ解析を通して、流体シミュレーションの実際を理解する
11週 流体解析2 内部流れ解析を通して、流体シミュレーションの実際を理解する
12週 流体解析3 熱と流体の連成解析について理解する
13週 流体解析演習1 CFD課題レポートに取り組む
14週 流体解析演習2 CFD課題レポートに取り組む
15週 まとめ 習った事柄の振り返りを行う
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題レポート発表合計
総合評価割合1000100
応力解析の基礎事項50050
流体解析の基礎事項50050