電気電子材料

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気電子材料
科目番号 0028 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(電気・電子系) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 固体物理学(鹿児島誠一,裳華房)
担当教員 谷林 慧

到達目標

(1)ドルーデ・モデルについて理解できる。
(2)エネルギーバンドとは何かを理解できる。
(3)エネルギーバンドと電気伝導の関連ついて理解できる。(例えば,導体,半導体,絶縁体の違いなど)

【教育目標】C

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ドルーデ・モデルドルーデ・モデルについて理解できる。ドルーデ・モデルについてほぼ理解できる。ドルーデ・モデルについて理解できない。
エネルギーバンドとは何かエネルギーバンドとは何かを理解できる。エネルギーバンドとは何かをほぼ理解できる。エネルギーバンドとは何かを理解できない。
エネルギーバンドと電気伝導の関連エネルギーバンドと電気伝導の関連を理解できる。エネルギーバンドと電気伝導のほぼ関連を理解できる。エネルギーバンドと電気伝導の関連を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気伝導,およびその理解のベースとなる電子状態について学ぶ。
授業の進め方・方法:
座学形式で進行する。
注意点:
【事前学習】
授業内容を確認し,授業項目に該当する教科書や授業資料を一読しておくこと。
【評価方法・評価基準】
試験(100%)で評価する。詳細については,第1回目の講義で告知する。
電気伝導,および電子状態に関する理解の程度を評価する。総合成績60点以上を単位取得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気伝導の自由電子モデル 電気伝導の自由電子モデルについて理解できる
2週 ローレンツ力とサイクロトロン運動 ローレンツ力とサイクロトロン運動について理解できる
3週 磁気抵抗とホール効果 磁気抵抗とホール効果について理解できる
4週 自由電子モデル(平面波モデル) 自由電子モデル(平面波モデル)について理解できる
5週 フェルミ準位,フェルミ波数 フェルミ準位,フェルミ波数について理解できる
6週 フェルミ面 フェルミ面について理解できる
7週 金属・絶縁体・半導体 金属・絶縁体・半導体について理解できる
8週 中間試験
4thQ
9週 結晶の中の波動 (ブロッホの定理) 結晶の中の波動 (ブロッホの定理)について理解できる
10週 波数と固有状態 波数と固有状態について理解できる
11週 ブリユアン域 ブリユアン域について理解できる
12週 逆格子 逆格子について理解できる
13週 強束縛モデル 強束縛モデルについて理解できる
14週 準自由電子モデル 準自由電子モデルについて理解できる
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子工学電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。4
エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる。4
原子の構造を説明できる。4
パウリの排他律を理解し、原子の電子配置を説明できる。4
結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。4
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。4
真性半導体と不純物半導体を説明できる。4

評価割合

中間試験期末試験合計
総合評価割合5050100
基礎的能力252550
専門的能力252550