電気電子基礎

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気電子基礎
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 未来創造工学科(情報・ソフトウェア系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 moodle版電子テキスト
担当教員 豊田 計時

到達目標

①電気電子基礎の必要性が理解できる
②電気で走る車両が理解できる
③論理回路が理解できる
④半導体の基礎が理解できる
⑤オームの法則等が理解できる
⑥電磁誘導が理解できる
⑦インピーダンスが理解できる
⑧熱と電気が理解できる
【教育目標】D
【学習・教育到達目標】D-1
【キーワード】インターネット、AI、ハードウエア、ソフトウエア、OSI、車内LAN、フライ・バイ・ワイヤ、シリアル・バス、差動インターフェース、EV、IoT、無線LAN、論理演算、カルノー図、A/D変換、音声圧縮、画像圧縮、C言語、アセンブラ、機械語、アルゴリズム、バグ、半導体、ダイオード、トランジスタ、AI半導体、オームの法則、キルヒホッフの法則、電圧源・電流源、テスタ、オシロ、フレミングの法則、レンツの法則、回生ブレーキ、位相、インピーダンス、瞬間電力、熱量、電力、電力量、GPU、熱抵抗、ラジアン、波形合成、スペクトラム、ひずみ波、フーリエ級数

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①電気電子基礎の必要性が理解できる電気電子基礎の必要性が理解できる。電気電子基礎の必要性がほぼ理解できる。電気電子基礎の必要性が理解できない。
②電気で走る車両が理解できる電気で走る車両が理解できる電気で走る車両がほぼ理解できる電気で走る車両が理解できない
③論理回路が理解できる論理回路が理解できる。論理回路がほぼ理解できる。論理回路が理解できない。
④半導体の基礎が理解できる半導体の基礎が理解できる。半導体の基礎がほぼ理解できる。半導体の基礎が理解できない。
⑤オームの法則等が理解できるオームの法則等が理解できる。オームの法則等がほぼ理解できる。オームの法則等が理解できない。
⑥電磁誘導が理解できる電磁誘導が理解できる。電磁誘導がほぼ理解できる。電磁誘導が理解できない。
⑦インピーダンスが理解できるインピーダンスが理解できる。インピーダンスがほぼ理解できる。インピーダンスが理解できない。
⑧熱と電気が理解できる熱と電気が理解できる。熱と電気がほぼ理解できる。熱と電気が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 情報・ソフトウエア系における電気電子基礎として、半導体の基礎、オームの法則、キルヒホッフの法則、レンツの法則、電磁誘導、インピーダンス、熱と電気、ひずみ波の修得を目指す。
授業の進め方・方法:
moodle版電子テキストに従い授業を進める。該当週の内容は閲覧しておくこと。毎回、「今日の振り返り」を実施するので、授業時間内に記入して提出すること。 
注意点:
理解を深めるために演習も行う。かならず予習をして、わからない所を明確にして授業に臨むこと。
【事前学習】
前週の復習をしっかりしておくこと。具体的な事前学習の内容については、授業の際に指示する。
【評価方法・評価基準】
試験(100%)で評価する。電気電子基礎の必要性、電気で走る車両、半導体の基礎、オームの法則等、電磁誘導、インピーダンス、熱と電気に対する理解の程度を評価する。60点以上を単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報系学生の進路
電気回路の必要性
情報系学生の進路が理解できる
電気回路の必要性が理解できる
2週 ハードウエアとソフトウエア
IoTガジェット
ハードウエアとソフトウエアの違い、IoTガジェットが理解できる
3週 動作点
本質安全と制御安全
開発対象
人間と機械の動作点の類似性、本質安全と制御安全、開発対象が理解できる。
4週 電気電子基礎の位置付け OSIプロトコルとの類似性が理解できる。
5週 車のIT化
飛行機のIT化
車のIT化が理解できる
飛行機のIT化が理解できる
6週 高周波のシリアル・バス
差動インターフェース
高周波のシリアル・バス、差動インターフェースが理解できる。
7週 電気で走る車両
電気で走る車両が理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 (答案返却・解説)
信号伝送
有線伝送・無線伝送が理解できる。
10週 論理回路
論理圧縮
論理演算(OR、AND、EXOR、NOT)が理解できる。論理圧縮(カルノー図)が理解できる。
11週 音声圧縮・画像圧縮 音声圧縮・画像圧縮が理解できる。
12週 OSとCPU OSの役割とCPUの役割が理解できる。
13週 プログラム言語
バグ
主なプログラム言語が理解できる。バグが理解できる。
14週 半導体の基礎
ダイオード
トランジスタ等
半導体の基礎が理解できる。
ダイオードが理解できる。
トランジスタ等が理解できる。
15週 前期期末試験
16週 答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 オームの法則
電子部品の役割
オームの法則が理解できる。
電子部品の役割が理解できる。
2週 キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則が理解できる。
3週 測定法
・電圧源と電流源
・テスタ、オシロスコープ
・電圧源と電流源が理解できる。
・テスタ、オシロスコープの測定法が理解できる
4週 フレミングの法則
フレミング左手の法則が理解できる。フレミング右手の法則が理解できる。
5週 レンツの法則
・回生ブレーキ
レンツの法則が理解できる。回生ブレーキが理解できる。
6週 電圧と電流の位相 電圧と電流の位相がずれる理由が理解できる。
7週 電磁誘導
・IH調理器
直流磁界が理解できる。
交流磁界が理解できる。
IH調理器が理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 (答案返却・解説)
インピーダンス
インピーダンスが理解できる。
10週 瞬間電力 瞬間電力が理解できる。
11週 熱と電気
・電力と電力量
熱量と電力が理解できる。
電力と電力量が理解できる。
12週 CPUとGPUの発熱 CPUとGPUの発熱が理解できる。
13週 ラジアン
波形合成
ラジアンが理解できる。
波形合成が理解できる。
14週 波形とスペクトラム
ひずみ波とフーリエ級数
波形とスペクトラムが理解できる。ひずみ波とフーリエ級数の基礎が理解できる。
15週 後期期末試験
16週 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。4
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。3

評価割合

前期中間試験前期期末試験後期中間試験後期期末試験合計
総合評価割合100100100100400
①電気電子基礎の必要性が理解できる5000050
②電気で走る車両が理解できる5000050
③論理回路が理解できる0500050
④半導体の基礎が理解できる0500050
⑤オームの法則等が理解できる0050050
⑥電磁誘導が理解できる0050050
⑦インピーダンスが理解できる0005050
⑧熱と電気が理解できる0005050