地域創造学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 地域創造学
科目番号 0018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(情報・ソフトウェア系) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 阿部 林治,小林 健一

到達目標

①地域で抱えている課題を設定できる。
②技術的視点、ビジネス的視点に基づく課題解決手法などを理解し、企画提案ができる。
③課題解決案など自分たちの考えを他者に伝えることができる。

【教育目標】C,D,E

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①課題を設定できる。課題を設定し説明できる。課題を設定できる。課題を設定できない。
②課題解決手法などを理解し,課題解決ができる。課題解決手法などを理解し,課題解決方法を説明できる。課題解決手法などを理解し,課題解決ができる。課題解決手法などを理解できず,課題解決ができない。
③課題解決案など自分たちの考えを他者に伝えることができる。課題解決案など自分たちの考えを要点を整理して他者に伝えることができる。課題解決案など自分たちの考えを他者に伝えることができる。課題解決案など自分たちの考えを他者に伝えることができない。
④ビジネスモデル、3C分析、ポジショニングマップなどビジネス展開に必要な考え方が理解できる。ビジネス的視点を理解し、企業分析への応用ができる。ビジネス的視点が理解できる。ビジネス的視点が養われていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教員と企業技術者のチームティーチングを通して、自主性、考える力、問題解決能力、創造性の育成を目標とする。具体的には、
前半は、地域および企業現場の課題や問題点について、グループ毎に課題を設定し、3C分析、SWOT分析、ターゲット設定等ビジネス的視点を駆使しながら課題解決のためのアイディアを出し整理する。
後半はグループワークを通して、前半で出されたアイディアに対する競合調査やビジネスモデルを検討する。さらにモックアップ等を作成してアイディアを視覚化しながら第3者に分かりやすいモデルを作成&発表を行う。
授業の進め方・方法:
まず解決すべき課題に対して数名程度で一つの班を作り、次に班毎に調査・検討を進め解決策を提案する。そして最後には各自取り組んだ内容や各班の発表について議論しあい報告書として提出する。
これらのプロセスを、グループ毎や個々に設定した課題に対して取り組んでいく。
注意点:
①「授業項目」に対応する内容を事前に確認しておくこと。
②前回の授業部分を復習して班別作業に当たること。
③実習、演習、プレゼンテーションは班毎に行うグループ活動になるので、リーダー、サブリーダー等役割分担を明確にすること。
④役割分担は固定しないこと。
⑤未知の事柄が多いので積極的に調査を行うこと。
⑥広く調査し意見を出し合う過程において、他者理解や自己理解の重要性を理解すること。
【評価方法・基準 】
提出課題100%で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。総合成績60点以上を単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、起業ノウハウ紹介 ビジネスモデル、3C分析、ポジショニングマップ等の取り扱いが理解できる。
2週 班別作業(SWOT分析・戦略設定) 地域の状況を考え、取り組むべき課題をグループ内で設定し、役割分担しながら、自主的に活動できる。
3週 班別作業(中間発表説明) 中間発表の説明内容を把握し、グループ内で自分の意見を述べることが出来る。
4週 班別作業(アイディアシート・ポジショニングマップ) ビジネス用語を理解し、グループ内で自分の意見を述べることが出来る。
5週 班別作業(アイディアシート・ポジショニングマップ) ビジネス用語を理解し、グループ内で自分の意見を述べることが出来る。
6週 班別作業(中間発表資料作成) 中間発表資料の作成において、グループ内で自分の意見を述べることが出来る。
7週 グループによる中間成果発表 論理的でわかりやすくプレゼンテーションが出来る。審査員からの講評を正しく認識し対処方法が理解できる。
8週 起業ノウハウ紹介 地域における課題の対策事例を、ビジネス的視点で理解することができる。
4thQ
9週 班別作業(中間発表資料修正) 中間発表時の審査員からの指摘事項を正しく把握し対処できる。
10週 班別作業(ビジネスモデル作成) ビジネスモデルを理解し、グループ内で自分の意見を述べることができる。
11週 班別作業(事業収支案作成) 事業収支を把握し、グループ内で自分の意見を述べることができる。
12週 班別作業(モックアップ作成) モックアップのイメージを構築し、グループ内で自分の意見を述べることができる。
13週 班別作業(モックアップ作成) モックアップの作成を通して、グループ内で自分の意見を述べることができる。
14週 班別作業(発表資料作成) 成果発表資料の作成において、グループ内で自分の意見を述べることが出来る。
15週 グループによる成果発表 論理的でわかりやすくプレゼンテーションが出来る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。2
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。2
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。2
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。2

評価割合

課題合計
総合評価割合100100
問題解決能力100100