概要:
教員とビジネス支援者のチームティーチングを通して、自主性、考える力、問題解決能力、創造性の育成を目標とする。具体的には、全国・海外/地域の双方を意識した起業・新事業開発・既存企業の分析企画のための基礎素養の育成を目的とする。大都市や県庁所在地ではなく、「1次産業から3次産業までの多彩な産業特性がコンパクトに揃う中小都市」である一関市に立地しているポテンシャルを生かしたアントレプレナー、イントレプレナー、そしてさらには就活に必要な知識習得を目指す。
授業の進め方・方法:
グループワークを通じて、アイディアシート作成、ビジネスモデル作成、ポジショニングマップ作成、マーケットリサーチを行い、プレゼンによって情報をクラス内で共有する。
またゲスト講師を招いてコメントを頂きながら、作成内容をブラッシュアップする。そして事業収支計画やプロトタイプを作成し、成果発表を行う。
注意点:
①「授業項目」に対応する内容を事前に確認しておくこと。
②前回の授業部分を復習して班別作業に当たること。
③実習、演習、プレゼンテーションは班毎に行うグループ活動になるので、リーダー、サブリーダー等役割分担を明確にすること。
④役割分担は固定しないこと。
⑤未知の事柄が多いので積極的に調査を行うこと。
⑥広く調査し意見を出し合う過程において、他者理解や自己理解の重要性を理解すること。
【評価方法・基準 】
提出課題100%で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。総合成績60点以上を単位修得とする。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、起業家教育を取り巻く背景、アイデアシートについて説明。 |
起業家教育を取り巻く背景の理解、アイディアシートの作成ができる。
|
2週 |
【班別演習】個人ワーク内容の相互評価、競合・類似事例の調査、アイデアの絞り込み。 |
アイディアシートの説明、相互評価、絞り込みができる。
|
3週 |
【班別演習】グループのアイデアの絞り込み、アイデアシートの取りまとめ。 |
絞り込みに必要なアイディアシートのブラッシュアップができる。
|
4週 |
起業家講座①:ゲスト講師による講演。 【班別演習】アイデアシートのミニプレゼンと評価。 |
ゲスト講師に質問ができる。グループのアイディアを説明できる。
|
5週 |
アイディアシートの修正。ビジネスモデルについて説明。 【班別演習】ビジネスモデルの作成。 |
ビジネスモデルを理解し、作成できる。
|
6週 |
【班別演習】ビジネスモデルの作成とプレゼン。 |
ビジネスモデルを説明できる。
|
7週 |
ビジネスモデル、マーケティングについて説明。 【班別演習】ポジショニングマップの作成。 |
競合分析を行い、ポジショニングマップを作成できる。
|
8週 |
マーケットリサーチについて説明。 【班別演習】市場性に関する調査(マーケットリサーチ)。 |
マーケットリサーチ結果を整理して取りまとめることができる。
|
4thQ |
9週 |
起業家講座②:ゲスト講師による講演。 【班別演習】ビジネスモデルのミニプレゼンと評価。 |
ゲスト講師に質問ができる。グループのビジネスモデルを説明できる。
|
10週 |
【班別演習】市場性調査を踏まえたビジネスモデル/ポジショニングMAPの修正。事業計画の作成。 |
事業計画とアイディアシート、マーケットリサーチ、ポジショニングマップ、ビジネスモデルとの関連を把握し、事業計画をまとめることができる。
|
11週 |
事業収支計画について説明。 【班別演習】収益モデルの検討。 |
事業収支計画における数値の関連性を把握し、作成できる。
|
12週 |
プロトタイプについて説明。 【班別演習】プロトタイプの作成(モックアップ/サービスチラシなど)。 |
プトロタイプを作成し、説明できる。
|
13週 |
最終発表資料に必要な情報整理。 【班別演習】成果見直し(ポジショニングマップ、リーンキャンバス、事業収支計画書、モックアップ) |
実証実験を想定し、成果物の見直し、情報の更新ができる。
|
14週 |
事業計画書としての取りまとめ、最終発表資料について説明。 【班別演習】発表資料の仕上げ |
これまでの班別演習成果物を結合する形で仕上げて、規定時間内でプレゼンできるように整理することができる。
|
15週 |
グループによる成果発表会 |
論理的でわかりやすくプレゼンテーションが出来る。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 2 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 2 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 2 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 2 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 2 | |