情報倫理

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報倫理
科目番号 0025 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 未来創造工学科(情報・ソフトウェア系) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:改訂新版 情報倫理入門

なお、購入する必要はないが、更に理解を深めることに役立つ参考書を以下に示す。
情報倫理ケーススタディ、静谷啓樹著、サイエンス社
新・判例ハンドブック【情報法】、宍戸常寿編著、日本評論社
担当教員 宇梶 郁

到達目標

(1)IT技術の進展が社会に与える影響を情報倫理の視点で述べることができる。
(2)情報倫理に関連する法制度を3つ、説明することができる。
(3)サイバーセキュリティを情報倫理の視点から述べることができる。

【教育目標】F

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
IT技術が社会に与える影響を説明することができる具体例を2つ以上挙げて、説明できる。具体例を1つ挙げて、説明できる。説明できない。
情報倫理に関連する法制度を説明することができる。法制度を2つ以上挙げて、説明できる。法制度を1つ挙げて、説明できる。説明できない。
サイバーセキュリティについて情報倫理の視点から説明することができる具体例を2つ以上挙げて、説明できる。具体例を1つ挙げて、説明できる。説明できない。

学科の到達目標項目との関係

 教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報技術者として必要となる情報倫理の考え方を学び、実際の事件を参考に理解を深めることで、学習者自身の情報倫理観の形成を促す。
授業の進め方・方法:
授業ではテキストの該当箇所の説明および補足を講義形式で行う。
授業回の割り当ては、授業計画を参照すること。ただし、授業の進行状況などで、内容を変更する場合がある。
講義資料の配布や、レポート課題の提出はmoodleで行うため、moodleが使える機器を用意すること。
注意点:
【事前学習】
事前にテキストの該当する章を読み、自学レポートにまとめること。
また課題レポート2回を課す。詳細は第1回目の授業で告知する。

【評価方法・評価基準】
課題レポート50%、期末試験50%で評価する。
総合した評価を60%以上、獲得すると単位修得となる。

欠席回数が、授業回数の4分の1以上の場合は、成績評価を不可とする。
課題レポートが未提出の場合は、成績評価を不可とする。
自学レポートの未提出が、必要な自学自習時間数相当分の4分の1以上の場合は、成績評価を不可とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報倫理とは何かをテキストPartⅠを参照しながら講義する。 情報倫理の重要性を述べることができる。
2週 倫理学とは何かをテキストPartⅡを参照しながら講義する。 倫理学の考え方を述べることができる。
3週 コンピュータとインターネットの歴史について情報倫理の観点からテキストPartⅢを参照しながら講義する。 インターネットの進展に伴い、情報倫理で扱う項目の変化を述べることができる。
4週 インターネット上でやり取りされる情報についての問題点をテキストPartⅣを参照しながら講義する。 インターネット上の情報についての課題を述べることができる。
5週 インターネット上で形成されるコミュニティについてテキストPartⅤを参照しながら講義する。 インターネットコミュニティの課題について述べることができる。
6週 個人のプライバシーの問題についてテキストPartⅥを参照しながら講義する。 個人のプライバシーの課題について述べることができる。
7週 監視社会とデータとしての人格についてテキストPartⅦを参照しながら講義する。 監視社会の課題について述べることができる。
8週 著作権についてテキストPartⅧを参照しながら講義する。 著作権法について説明することができる。
2ndQ
9週 情報の取扱いについてテキストPartⅨを参照しながら講義する。 情報の取扱いの注意点について説明することができる。
10週 不正アクセスについてテキストPartⅩを参照しながら講義する。 不正アクセス禁止法について説明することができる。
11週 ネットワーク管理者の責務についてテキストPartⅪを参照しながら講義する。 ネットワーク管理者の責務や考え方について説明することができる。
12週 情報技術者の社会的責任についてテキストPartⅫを参照しながら講義する。 情報技術者の社会的責任について説明することができる。
13週 グローバル化とサイバーセキュリティについてテキストPartXIIIを参照しながら講義する。 グローバル化の進展によるサイバーセキュリティリスクの現状について述べることができる。
14週 前週までの学習内容を振り返りつつ、情報通信技術への関わりを考えてみる。 自分なりの情報倫理観を他人に説明することができる。
15週 期末試験
16週 期末試験問題についての解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題レポート期末試験相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力200000020
専門的能力3050000080
分野横断的能力0000000