情報倫理

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報倫理
科目番号 0025 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 未来創造工学科(情報・ソフトウェア系) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:指定なし(担当教員作成のスライドと板書で授業を行う)
詳しく勉強したい方のために、以下の参考書を紹介する。
[1] 改訂新版 情報倫理入門 土屋俊[監修] 大谷卓史[編著] アイ・ケイ コーポレーション
[2] JABEE対応 技術者倫理入門 小出泰士[著] 丸善出版
[3] 超スマート社会を生きるための情報のセキュリティと倫理 実教出版
[4] 情報倫理ハンドブック 改訂版 noa出版
担当教員 千田 栄幸,遠藤 新一

到達目標

①技術者倫理とは何かを理解することができる。
②IT技術の進展が社会に与える影響を情報倫理の視点で述べることができる。
③情報倫理に関連する法規の概略を説明することができる。
④情報セキュリティについて情報倫理の視点から述べることができる。

【教育目標】F

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①技術者倫理とは何かを理解することができる。具体例を2つ以上挙げて、説明できる。具体例を1つ挙げて、説明できる。説明できない。
②IT技術の進展が社会に与える影響を情報倫理の視点で述べることができる。具体例を2つ以上挙げて、説明できる。具体例を1つ挙げて、説明できる。説明できない。
③情報倫理に関連する法規の概略を説明することができる。具体例を2つ以上挙げて、説明できる。具体例を1つ挙げて、説明できる。説明できない。
④情報セキュリティについて情報倫理の視点から述べることができる。法制度を2つ以上挙げて、説明できる。法制度を1つ挙げて、説明できる。説明できない。

学科の到達目標項目との関係

 教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
始めに、すべての技術者に問われる技術者倫理について説明を行い、事例をもとに技術者倫理について考える。
その後、情報に特化した技術者である情報技術者として必要となる情報倫理の考え方を学び、実際の事件を参考に理解を深めることで、学習者自身の情報倫理観の形成を促す。
授業の進め方・方法:
授業ではテキストの該当箇所の説明および補足を講義形式で行う。
授業回の割り当ては、授業計画を参照すること。ただし、授業の進行状況などで、内容を変更する場合がある。
講義資料の配布や、レポート課題の提出はmoodleで行うため、moodleが使える機器を用意すること。
注意点:
【事前学習】
前週の復習をしっかり行うこと。具体的な事前学習の内容については、授業の際に指示する。

【評価方法・評価基準】
課題レポート20%、期末試験80%で総合評価を行う。
総合成績が60%以上の場合、単位修得となる。
課題を課すので、自学自習をし、レポートとして提出すること。

欠席回数が、授業回数の4分の1以上の場合は、成績評価を不可とする。
課題レポートが未提出の場合は、成績評価を不可とする。
自学レポートの未提出が、必要な自学自習時間数相当分の4分の1以上の場合は、成績評価を不可とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、技術者倫理とは 技術者倫理とは何かを理解することができる。
2週 技術者倫理を学習する目的、倫理的判断を求められる問題を解決する手法 技術者倫理を学ぶ目的、問題解決手法の一部を理解することができる。
3週 倫理的判断を求められる問題を解決する際に役立つ事例① チャレンジャー号事件の内容を踏まえ、技術者倫理の重要性を理解することができる。
4週 倫理的判断を求められる問題を解決する際に役立つ事例② タカタ・エアバック問題、STAP細胞事件の内容を踏まえ、技術者倫理の重要性を理解することができる。
5週 情報倫理とは、情報社会の落とし穴 情報倫理とは何かを理解することができる。情報社会に潜むリスクを理解することができる。
6週 情報を正しく扱う① 他者や自身の情報や権利を守ることの重要性を理解することができる。
7週 情報を正しく扱う② ネットコミュニケーションのトラブル、情報発信、メール・オンライン会議ツールを使う上でのマナーについて理解することができる。
8週 情報の安全性を守る① 情報セキュリティ、データの安全性を脅かすリスクについて理解することができる。
2ndQ
9週 情報の安全性を守る② データの安全性を守るための技術的対策を理解することができる。
10週 情報関連法規 著作権法、不正アクセス禁止法などの情報に関連する法規の概略を理解することができる。
11週 グローバル化、デジタルシティズンシップ グローバル化によるリスク、デジタルシティズンシップ、多様性について理解することができる。
12週 ネットワーク上のトラブル事例① SNSでのトラブル事例、ネットワーク上のトラブル事例の概略を理解することができる。
13週 ネットワーク上のトラブル事例② トラブルを避けるための注意点を強く認識することができる。
14週 情報技術者の社会的責任、期末試験の事前説明 情報技術者が果たすべき社会的責任を理解することができる。
15週 期末試験
16週 期末試験問題についての解説 授業で扱った内容について振り返り、理解が足りなかった内容について十分理解ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題レポート期末試験合計
総合評価割合2080100
基礎的能力102030
専門的能力106070
分野横断的能力000