生体情報工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生体情報工学
科目番号 0068 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 未来創造工学科(情報・ソフトウェア系) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 佐藤 智治

到達目標

(1) 人間の情報処理過程を理解する。
(2) 心理物理実験について理解する。
(3) 心理物理実験を設計し、データ解析、解釈ができる。

【教育目標 D】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
人間の情報処理過程人間の脳における情報処理過程を具体例を示して説明できる。人間の脳における情報処理過程を説明できる。人間の脳における情報処理過程を説明できない。
心理物理実験心理物理学について具体例を示して説明できる。心理物理学について説明できる。心理物理学について説明できない。
実験デザイン簡単な心理物理実験を設計し、データの解析、解釈ができる。簡単な心理物理実験を設計できる。簡単な心理物理実験を設計できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人間の知覚・認知機能の研究はいわゆる基礎研究である。これらの研究成果は効率的な情報処理の基礎となっている。本講義では主に視覚を対象として、人間の知覚・認知機能を理解する分野の一つである「心理物理学」について、実験方法や解析手法、データ解釈の仕方を学ぶ。また、人間の脳における情報処理過程についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
スライドを用いて授業を進める。また、心理物理実験のデモを行いデータ解析、結果の解釈について理解を深める。
データ解析、結果の解釈にはプログラミングや確率・統計の知識が必要となるため、復習しておくこと。
注意点:
定期試験(50%)とレポート(50%)で評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業目標や授業の進め方を理解する。
2週 視覚の仕組み 視覚の生理学的な仕組みを理解する。
3週 心理物理学:閾値、等価点 心理物理学の閾値、等価点の概念を理解する。
4週 心理物理学:測定方法・解析方法 心理物理学的測定方法(恒常法や調整法、階段法など)を理解する。
5週 心理物理学の実例 実際の研究論文を参考に、実験デザインやデータ解釈の仕方を理解する。
6週 光と色 視覚情報の基本となる「光と色」がどのように定量化されているのか理解する。
7週 空間情報 視覚における空間情報(方位や空間周波数など)の知覚の仕組みを理解する。
8週 演習1 授業の前半の内容を基に演習を行う。
4thQ
9週 心理物理実験パラダイム 順応やマスキングなど、心理物理実験パラダイムを理解する。
10週 運動知覚 仮現運動など運動知覚を理解する。
11週 視覚探索 視覚探索パラダイムを理解する。
12週 演習2 実験をデザインし、データ収集・解析を行う。
13週 演習3 実験をデザインし、データ収集・解析を行う。
14週 期末試験
15週 まとめ 授業を振り返り、情報・ソフトウェアの観点からヒトの特性を考える。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合5050100
人間の情報処理過程25025
心理物理実験252550
実験デザイン02525