到達目標
(1) 人間の情報処理過程を理解する。
(2) 心理物理実験について理解する。
(3) 心理物理実験を設計し、データ解析、解釈ができる。
【教育目標 D】
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
人間の情報処理過程 | 人間の脳における情報処理過程を具体例を示して説明できる。 | 人間の脳における情報処理過程を説明できる。 | 人間の脳における情報処理過程を説明できない。 |
心理物理実験 | 心理物理学について具体例を示して説明できる。 | 心理物理学について説明できる。 | 心理物理学について説明できない。 |
実験デザイン | 簡単な心理物理実験を設計し、データの解析、解釈ができる。 | 簡単な心理物理実験を設計できる。 | 簡単な心理物理実験を設計できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
人間の知覚・認知機能の研究はいわゆる基礎研究である。これらの研究成果は効率的な情報処理の基礎となっている。本講義では主に視覚を対象として、人間の知覚・認知機能を理解する分野の一つである「心理物理学」について、実験方法や解析手法、データ解釈の仕方を学ぶ。また、人間の脳における情報処理過程についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
スライドを用いて授業を進める。また、心理物理実験のデモを行いデータ解析、結果の解釈について理解を深める。
データ解析、結果の解釈にはプログラミングや確率・統計の知識が必要となるため、復習しておくこと。
注意点:
定期試験(50%)とレポート(50%)で評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業目標や授業の進め方を理解する。
|
2週 |
視覚の仕組み |
視覚の生理学的な仕組みを理解する。
|
3週 |
心理物理学:閾値、等価点 |
心理物理学の閾値、等価点の概念を理解する。
|
4週 |
心理物理学:測定方法・解析方法 |
心理物理学的測定方法(恒常法や調整法、階段法など)を理解する。
|
5週 |
心理物理学の実例 |
実際の研究論文を参考に、実験デザインやデータ解釈の仕方を理解する。
|
6週 |
光と色 |
視覚情報の基本となる「光と色」がどのように定量化されているのか理解する。
|
7週 |
空間情報 |
視覚における空間情報(方位や空間周波数など)の知覚の仕組みを理解する。
|
8週 |
演習1 |
授業の前半の内容を基に演習を行う。
|
4thQ |
9週 |
心理物理実験パラダイム |
順応やマスキングなど、心理物理実験パラダイムを理解する。
|
10週 |
運動知覚 |
仮現運動など運動知覚を理解する。
|
11週 |
視覚探索 |
視覚探索パラダイムを理解する。
|
12週 |
演習2 |
実験をデザインし、データ収集・解析を行う。
|
13週 |
演習3 |
実験をデザインし、データ収集・解析を行う。
|
14週 |
期末試験 |
|
15週 |
まとめ |
授業を振り返り、情報・ソフトウェアの観点からヒトの特性を考える。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
人間の情報処理過程 | 25 | 0 | 25 |
心理物理実験 | 25 | 25 | 50 |
実験デザイン | 0 | 25 | 25 |