基礎有機化学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 基礎有機化学
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(化学・バイオ系) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:竹内敬人 他17名 化学 東京書籍
担当教員 岡本 健

到達目標

1.有機化合物の特徴と分類のしかた、および化学式の決定の方法を学び、提示される問題が解ける
2.炭化水素、酸素や窒素を含む化合物に対する、置換反応、付加反応、脱離反応を化学反応式を用いて表現できる
3.身近な有機化合物の利用について、その特性を学び、どのような工業製品に使われているか例示できる
【教育目標】D

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.有機化合物の分類有機化合物の基本的な命名法を使って有機化合物の命名・分類ができ、各種異性体も適切な用語を用いて説明することができる有機化合物の特徴と分類のしかた、および化学式の決定の方法を学び、提示される問題が解ける有機化合物の特徴と分類のしかた、および化学式の決定の方法を学び、提示される問題が解けない
2.官能基と反応性教科書のPremium PLUSに書かれている内容を反応機構や必要な概念を用いて説明することができる炭化水素、酸素や窒素を含む化合物に対する、置換反応、付加反応、脱離反応を化学反応式を用いて表現できる炭化水素、酸素や窒素を含む化合物に対する、置換反応、付加反応、脱離反応を化学反応式を用いて表現できない
3.身近な有機化合物工業製品や医薬品、その他の有機材料名称を聞くと、有機化合物の構造が頭に浮かび、その特性を説明できる身近な有機化合物の利用について、その特性を学び、どのような工業製品に使われているか例示できる身近な有機化合物の利用について、その特性を学び、どのような工業製品に使われているか例示できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
身の回りの有機物の性質や生命科学の現象を理解するための基礎となる有機化合物の構造とその性質や反応を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書中心に行うが、演習も随時行う。
注意点:
【事前学習】
ノートの前回の授業部分を復習し、課題を解いて提出すること。
授業内容に対する教科書の内容を事前に読んでおくこと。
【評価方法】
試験結果(80%)、課題(20%)で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。
定期試験では、上記の反応および有機化合物の合成法などについての理解度を評価する。
総合成績60点以上を単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 有機化合物の特徴と構造、分子模型の組み立て方 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。
2週 飽和炭化水素、有機反応のパターン3つ 身近なアルカンの例を挙げ、性質や反応性を説明できる。
3週 不飽和炭化水素1 アルケンの性質や反応性を説明できる。
4週 不飽和炭化水素2 アルキンの性質や反応性を説明できる。
5週 酸素を含む有機化合物 アルコール1 アルコールの性質や反応性を説明できる。
6週 酸素を含む有機化合物 アルコール2 アルコールの性質や反応性を説明できる。。
7週 酸素を含む有機化合物 エーテル エーテルの性質や反応性を説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 アルデヒドとケトン アルデヒドとケトンの性質や反応性を説明できる。
10週 カルボン酸とエステル カルボン酸とエステルの性質や反応性を説明できる。
11週 油脂と石鹸 脂肪と脂肪酸の性質、石鹸に関する反応を説明できる。
12週 芳香族炭化水素とその反応 ベンゼンの性質や反応性を説明できる。
13週 酸素・窒素を含む芳香族化合物 フェノール類とアルコール類の類似点、相違点を説明できる。
芳香族カルボン酸の性質や反応性を説明できる。
14週 酸素・窒素を含む芳香族化合物 アニリンの性質と反応性を説明できる。
色素として利用される含窒素芳香族化合物の性質を説明できる。
15週 期末試験
16週 まとめ 学習内容を振り返る

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学イオン結合と共有結合について説明できる。4
基本的な化学結合の表し方として、電子配置をルイス構造で示すことができる。4

評価割合

試験課題小テスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502525000100
基礎的能力30252500080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000