地域創造学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地域創造学
科目番号 0018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(化学・バイオ系) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 講演資料など
担当教員 戸谷 一英,本間 俊将

到達目標

【教育目標】 C,D,E  【 教育到達目標】 C-3, D-2, E-2
テーマ「地域イノベーションや起業マインドの醸成」
1.デザイン思考によるイノベーションの方法を学ぶ。
2.フロントランナーの講演を通してイノベーションや起業マインドを醸成する。
3.地域企業による課題解決型授業を通じて課題解決能力を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
イノベーションのための学術的な基礎を学ぶイノベーションのための学術的な基礎を理解している必要な学術課題を概観することができる必要な学術課題の実情を把握できていない
グループワーク多様なメンバーのコメントを引き出しつつ、チーム独自の見解をまとめることができる。多様なメンバーのコメントを引き出して、チームの見解をまとめることができる。多様なメンバーのコメントを引き出すことができない。また、チームの見解をまとめることができない。
地域企業の課題について,問題解決能力を育成する地域企業の課題について,問題解決能力を育成すると共に,創造性を発揮することができる。課題を把握し、問題解決能力を発揮することができる。課題について,問題解決能力を育成することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
・デザイン思考とグループワークにより課題発見と解決能力を養う。
・フロントランナーの講演を聴講し、グループワークの予備知識とする(イノベーションおよび起業マインドの醸成)。
・地域企業や業界を知り、企業の課題を考える(課題解決型授業)。
授業の進め方・方法:
・【講演】科学技術イノベーションや起業に関する講演会聴講(毎回【課題】を提出)
・【グループワーク】イノベーションや起業のための企画提案書の作成と発表(担当教員の採点、相互評価)
・【アンケート】イノベーションや起業マインドの醸成についてPROGにより効果を検証する。
注意点:
・系基幹科目(必履修)である。
・大学等研究機関、地域企業にご協力いただく。今回の取組みを通して幅広い進路選択の参考としてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講演1(予備知識):「一関市の活性化策について」一関市市長公室政策企画課 「一関市の活性化策について」を聴講し地域の課題を知る
2週 講演2(予備知識):デザイン思考講演-デザイン思考って何? デザイン思考について理解し手法を身に着ける【課題1】
3週 講演3(予備知識):講演を理解するために(戸谷) バイオ実験測定原理,免疫,臨床検査,多糖,糖鎖などを理解する【課題2】
4週 講演4 大学発スタートアップ(広島大学・TOLIC企業) レクチン,糖鎖,がんと感染症,臨床検査,について理解する【課題3】
5週 講演5 大学発スタートアップ(東北大学発) タンパク質の進化分子工学×AIでバイオ医薬品の開発につながる,ことを理解する【課題4】
6週 講演6 講演(長岡技科大) MPSと再生医療,について理解する(基礎知識)【課題5】
7週 講演7 講演(東北大学) 再生医療への高分子化学の応用,について理解する【課題6】
8週 講演7 大学発スタートアップ(山形大学発) 高分子ポリマーから100%米粉パンの創出へ農商工連携で課題を解決,について理解する【課題7】
4thQ
9週 イノベーションや起業のための,課題発見・解決型授業 グループワーク1 ・分野説明,班分け
・役割分担、課題抽出
10週 イノベーションや起業のための,課題発見・解決型授業 グループワーク2 ・課題抽出・解決シミュレーション
・企画提案書作成計画
11週 課題解決型授業 地域企業1(工業化学) 地域企業や業界を知る
企業の課題を考える
12週 課題解決型授業 地域企業2(製薬) 地域企業や業界を知る
企業の課題を考える
13週 課題解決型授業 地域企業3(半導体) 地域企業や業界を知る
企業の課題を考える
14週 課題発見・解決型授業 発表会 デザイン思考に基づいた企画案をピッチとして伝える【企画発表会】
15週 地域企業情報交換会 in 一関(2/19、予備日) 一関市内会場で地域企業数十社の展示ブースを訪問し,コミュニケーションスキルを養う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後1,後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
目標の実現に向けて計画ができる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後1,後9,後10,後11,後15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後9,後10,後11,後12,後13,後14
法令やルールを遵守した行動をとれる。3後9,後10,後11
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3後1,後9,後10,後11,後12,後13,後14
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3後2,後9,後10,後11,後12,後13,後14
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3後9,後10,後11,後12,後13,後14
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3後1,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表会評価相互評価課題ポートフォリオ合計
総合評価割合03010600100
基礎的能力010030040
専門的能力010020030
分野横断的能力0101010030