加工計測工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 加工計測工学
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 テキスト,プリントを配布する
担当教員 原 圭祐

到達目標

①機械加工法の基礎、理論を理解し説明できる
②精密加工,加工製品を計測・評価する方法を説明できる。
③データサンプリングの基礎について理解できる。
【教育目標】D
【学習・教育到達目標】D-1

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械加工法の基礎・理論を理解し説明できる各種機械加工について理解し,適切な加工方法を提案できる各種機械加工の説明ができる各種機械加工の説明ができない
精密加工,加工製品を計測・評価することができる精密加工・加工製品の計測・評価する方法を理解し,適切な方法設備等を提案できる精密加工・加工製品の計測・評価する方法を説明できる精密加工・加工製品の計測・評価する方法を説明できない
データサンプリングの基礎について理解できるサンプリング定理,AD変換について理解し,適切なサンプリング条件を設定できるサンプリング定理,AD変換について説明できるサンプリング定理,AD変換について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械加工法の基礎、理論をはじめ、精密加工,加工製品を計測・評価する方法について講義する。後半は講義内容と関連した実験を行い,理解を深めることを目的とする。精密加工・計測の知識を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
機械加工,計測に関して,配布資料(英文を用いるので,辞書の持参が必要),e-learning資料,視聴覚教材を用いて座学で解説するほか,校内にある工作機械・計測機器を使用し,機械加工・精密測定の体験をする。
注意点:
工作実習,機械工作法に関する知識,計測の経験・知識がある状態での履修が望ましい。
【評価方法・評価基準】
試験結果(60%)、課題・レポート(40%)で評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。除去加工の基礎知識,加工製品の評価方法,計測技術の理解の程度に対し評価を行う。実験時は適さない服装での参加は認めず,その場で改善できない場合は欠席扱いとするので注意すること。実験課題ごとにレポートを課すので期限までに必ず提出すること。レポート等の未提出が,1つでもある場合は低点とする。総合成績60点以上をもって単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 機械工作法・精密加工 各種機械加工法を理解できる
2週 機械工作法・精密加工 精密加工に必要なことを説明できる
3週 機械工作法・精密加工 精密加工の必要性を理解できる
4週 計測技術,計測機器と
加工技術との関係
長さの基礎知識を説明できる
5週 計測技術,計測機器と
加工技術との関係
表面粗さ・形状幾何精度を理解できる
6週 計測技術,計測機器と
加工技術との関係
各種計測機器(干渉計,差動変圧器,レーザ顕微鏡他)
 とその原理を理解できる
7週 計測技術,計測機器と
加工技術との関係
形状修正加工を理解できる
8週 データサンプリング AD変換,サンプリング定理,エリアシングが理解できる
4thQ
9週 データサンプリング 周波数分析の利用法を理解できる
10週 試 験
11週 【テーマ実験・ガイダンス】
加工・計測に関する実物を使った演習を実施する
各種計測器の原理,特性を理解できる
12週 【テーマ実験】
・表面粗さ計による表面粗さの測定
表面粗さ測定器を用いて表面粗さを測定できる
13週 【テーマ実験】
・微小変位測定と測定器の校正
測定器の校正ができる
14週 【テーマ実験】
・AD変換とFFT,周波数分析
AD変換とFFTによる周波数分析が理解できる
15週 【テーマ実験】
・切削抵抗の測定
切削抵抗の測定方法を理解できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合6040100
機械加工・計測技術に関する理解60060
計測実験の方法・データのまとめ方04040