画像情報処理工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 画像情報処理工学
科目番号 0015 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 豊田 計時

到達目標

C言語を用いた画像データの生成や、ピクセル単位での基本的な演算を組み合わせた画像処理アルゴリズムの実装を通して、画像データの取り扱いや、画像処理に関する実用的なスキルを習得することを目的とする。具体的には、用意したプログラムコードの修正・追加により、画像演算に関する課題が達成できることを目標とする。

【教育目標】 D
【学習・教育到達目標】 D-1

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
平滑化、輪郭抽出、濃淡変換、2値化処理、非現実レンダリング処理平滑化、輪郭抽出、濃淡変換、2値化処理、非現実レンダリングがプログラミングできる。平滑化、輪郭抽出、濃淡変換、2値化処理、非現実レンダリングがほぼプログラミングできる。平滑化、輪郭抽出、濃淡変換、2値化処理、非現実レンダリングがプログラミングできない。
幾何学変換処理幾何学変換がプログラミングできる。幾何学変換がほぼプログラミングできる。幾何学変換がプログラミングできない。
リカーシブフィルタ処理リカーシブフィルタがプログラムできる。リカーシブフィルタがほぼプログラムできる。リカーシブフィルタがプログラムできない。
顔・車両検出処理顔・車両検出がプログラミングできる。顔・車両検出がほぼプログラミングできる。顔・車両検出がプログラミングできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目では、平滑化、輪郭抽出、濃淡変換、2値化処理、非現実レンダリング、幾何学変換、リカーシブフィルタ、顔・車両検出について学びます。
授業の進め方・方法:
授業の前半では、主にスライドを用いた解説を行う。残りの時間は、演習を行う。
演習では、あらかじめ用意しているプログラムを元に、基本的な考え方や理論をコードの修正・追加等により実装することで、各種画像処理を行う。画像ファイルの読み込みや画像データの表示には、既存のソフトウェアやライブラリを用いるが、画像処理に関わる部分は、ピクセル単位の低レベルの操作のみで実装する。
注意点:
【事前学習】
演習では主にC言語を用いるため、ポインタや配列、構造体の扱い方等について、十分に復習しておくこと。

【評価方法・評価基準】
基礎的な概念の理解度と、実際に自力でプログラムを改良・作成できる能力について評価する。詳細は第1回目の授業で告知する。演習課題に関しては、必須課題60%、応用課題40%として評価する。総合評価60点以上を単位取得とする。演習課題は、必須の課題作品が全て作成できることが必要である。授業時間中に取り組む課題のほか、自己学習で行う課題を課すので、レポートとして提出すること。必要な自己学習時間相当分のレポートの未提出が4分の1を超えた場合は、評価を60点未満とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 平滑化まとめ 平滑化まとめが理解できる
2週 輪郭抽出まとめ 輪郭抽出まとめが理解できる
3週 濃淡変換まとめ 濃淡変換まとめが理解できる
4週 2値化 2値化が理解できる
5週 膨張・収縮処理 膨張・収縮処理が理解できる
6週 2値化処理まとめ 2値化処理まとめが理解できる
7週 非写実的レンダリング 非写実的レンダリングが理解できる
8週 縮小、拡大、回転 縮小、拡大、回転が理解できる
4thQ
9週 アフィン変換 アフィン変換が理解できる
10週 射影変換 射影変換が理解できる
11週 幾何学変換まとめ 幾何学変換まとめが理解できる
12週 リカーシブフィルタ リカーシブフィルタが理解できる
13週 テンプレートマッチング テンプレートマッチングが理解できる
14週 機械学習による検出 機械学習による検出が理解できる
15週 顔・車両検出まとめ 顔・車両検出まとめが理解できる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

必修課題応用課題合計
総合評価割合6040100
平滑化、輪郭抽出、濃淡変換、2値化処理、非現実レンダリング処理151025
幾何学変換処理151025
リカーシブフィルタ処理151025
顔・車両検出処理151025