| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 熱、温度の概念を熱力学的、統計熱力学的に理解できる。 | 統計熱力学的手法を詳細にフォローできなくても、アプローチの仕方は理解できる。 | 熱と温度の違いが理解できない。 |
評価項目2 | 定義定点および温度測定に用いられている物理現象を理解し、その用途を的確に判断できる。 | 熱平衡状態が定義定点に使われていること、温度に対して可逆な物理現象が温度計に利用されていることが理解でき、具体的な例を幾つか挙げることができる。 | 定義定点が理解できない。温度に対して可逆な物理現象とはどのようなものか理解できない。 |
評価項目3 | 分子運動論をもちいて、圧力を自分で導出することができる。真空技術の重要用語が理解できる。 | 導出はできなくても考え方の要点は理解でき、簡単に説明することができる。平均自由行程とベーキングの重要性が理解できる。 | 分子の運動を扱う基礎物理が理解できず、真空度と分子運動のつながりが理解できない。また、ベーキングが何なのか理解できない。 |
評価項目4 | 真空ポンプの排気原理と真空計の計測技術の基本を理解し、その用途を的確に判断することができる。 | 代表的なポンプと真空計(油回転ポンプ、油拡散ポンプ、ピラニゲージ、電離真空計)の基本的な仕組みが理解できる。 | 低真空、高真空、超高真空のそれぞれの領域で用いられる真空ポンプと真空計にどのようなものがあるか具体的に挙げることができない。 |
評価項目5 | 原子蒸気を用いた成分分析及びX線、電子線を用いた物質の成分分析の原理を理解し、その用途を的確に判断することができる。 | これらの分析の基礎となる電子の励起・遷移現象を理解し、各分析法の違いが理解できる。 | 分析原理の基礎が理解できない。各分析方法の違いを曖昧いにしか捉えていない。 |
評価項目6 | 形状分析としてのSEM、TEMの原理を理解し、その用途を的確に判断することができる。 | SEMが二次電子像であり、TEMが透過電子像であることが理解できる。SEMの用途を幾つか挙げることができる。 | SEM、TEMの原理が理解できない。用途の理解が曖昧である。 |
評価項目7 | 構造解析の基礎となる結晶構造とミラー指数、ブラッグの回折条件を理解し、回折パターンを読むことができる。 | 基本的な格子のミラー指数付けができる。ブラッグの回折条件を説明できる。 | 結晶構造とミラー指数の関係が理解できない。ブラッグの回折条件を説明できない。 |
評価項目8 | 与えられた課題について具体的なテーマを見つけ、自ら調査分析し、分かり易く組み立てて発表することができる。踏み込んだ考察ができる。 | 具体的なテーマを決めることができる。全体を発表の形にまとめることができる。調査分析した結果に対して、自分の考えを述べることができる。 | 聴衆を想定した発表の形式にまとめることができない。感想と考察が区別されていないもしくは、考察ができていない。 |