到達目標
(1) 農業と工学の関係を理解する.
(2) 農業生産物の生産,管理,加工,流通,安全について理解する.
(3) いきものづくりについて,技術者の観点から概観できる.
学習・教育到達度目標 (C-2, F-1)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 農業と工学の関係を十分に理解し ,自ら考えを広げていくことがで きる. | 農業と工学の関係を理解している . | 農業と工学の関係を理解できていない. |
評価項目2 | 農業生産物の生産,管理,加工 ,流通,安全について理解し,論じることができる. | 農業生産物の生産,管理,加工 ,流通,安全について基礎的に理解している. | 農業生産物の生産,管理,加工 ,流通,安全について理解していない. |
評価項目3 | いきものづくりについて,技術者 の観点から概観し,論じることができる. | いきものづくりについて,技術者の観点から概観できる. | いきものづくりについて,技術者の観点から概観できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目は,県や国や企業において農業生産物の生産・管理・加工を担当している教員あるいは担当していた教員が,その経験を活かし,工業技術者のための農学概論についてオムニバス方式で授業を行う実践的教育科目である.
農業生産や加工,輸送など,農業をとりまく状況は技術の進展とともに急速に変化しつつある.植物工場による生産や ICT農業など新しい生産のしくみも進んでいる.このような中,技術者として農学の基礎を修得しておくことは,将来の技術者としての発展のために有益であるとともに,農学の素養を持った技術者の育成は,農業の発展にとっても欠かせ ない課題となりつつある.このような観点から,本講義では,農業と工学の関係,植物の生理・生産,土壌管理,栽培管理,米や園芸作物,播種と育苗,畜産物,水産物,加工,貯蔵,流通,安全,バイオ操作までを網羅して概観する .技術者として「いきものづくり」についての基礎理解を得ることを目指す.
一関高専目標(C-3, F-1)
授業の進め方・方法:
毎回,テキストの各章の著者が各章の講義を担当します.講義の最後に課題を出します.
(総合評価方法) 達成目標の(1)~(3)について試験と課題で評価する. 総合評価=定期試験の成績×0.3+課題点×0.7
総合評価が60点以上を合格とする. 再試験は原則として行わない.
注意点:
講義ごとにレポート課題を提出する. 毎回,教科書の対応箇所を読んでおくこと.
学んだことを通して現実の農業の技術的側面などの事情を観察すること.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
農学と工学 (高木浩一) |
農業とは.その歴史.循環.農業生産概観
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2週 |
農学を学ぶための生物基礎 (中川裕子) |
農学を学ぶための生物基礎の理解
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3週 |
植物の生理と生産 (鈴木健策) |
光合成,呼吸,環境.植物の成長と分化
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4週 |
土壌と肥料 (濵田英介) |
土壌の三相構造.肥料,微生物,土壌管理
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5週 |
栽培管理 (藤尾拓也) |
生育と環境管理.病害虫.植物工場
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6週 |
食品の安全と食品加工 (折笠貴寛)
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食品の種類性質.機能,加工,殺菌,安全
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7週 |
水産物と食 (袁春紅)
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水産物の種類.漁業,養殖,加工,流通
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8週 |
園芸作物と生産 (山口健一)
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園芸植物分類.蔬菜,果樹,花卉.栽培
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2ndQ |
9週 |
播種と育苗 (長江嗣朗)
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園芸植物の繁殖と育種.種子.播種.育苗
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10週 |
農産物の貯蔵・加工・流通(小出章二) |
穀物,青果物の貯蔵・加工・流通.LCA
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11週 |
畜産と食 (佐藤れえ子) |
畜産と食,種類,鮮度.加工と安全.流通
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12週 |
稲作とお米 (黒田栄喜) |
稲の仲間と栽培品種,稲の一生,移植と収穫,食味と用途
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13週 |
バイオ操作 (中川裕子) |
育種.組織培養
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14週 |
バイオ操作 (坂本裕一),総論まとめ(高木浩一) |
微生物.きのこ培養.総論とまとめふりかえり
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
前期期末試験の解答と解説
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題点 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 70 | 100 |
専門的能力 | 30 | 70 | 100 |